思い返してみれば――。
「やろう」と思って始めたことじゃない。
「やりたくない」から逃げてきただけだ。
あ、45歳で会社員を辞めた時の話です。
45歳で会社員を辞めたあと、実は
WEBライターでもやろうかと思っていた。
なんせ純ちゃん文章書くのは得意なんでね。
だけどこれがマア、大間違いだった。
純ちゃん世の中ナメすぎ。
前にも書いたけど、
これがじぇんじぇんダメだった。
「ああ、ヤバい。どうしよう？」
と思ったときに、うちの奥さんが始めた
びーんずネットの活動を手伝った。
これがとっても面白かった。
本気で「コレを仕事にしたい」と思った。
そこから無我夢中でやってきた。
取材し、編集し、印刷し、発送する。
気づけば何十回もそれを繰り返してきた。
最初は学園祭のノリだった。
「いいじゃんコレ！」という世界。
まったくのド素人だった。
ただただ楽しいからやる。
でも何十回も何年もずっと
それを繰り返しやってきた甲斐あって。
やっと最近、自分たちがそれで
やっていけるようになるかも、
という実感が出てきた。
俺とうちの奥さん、
「二人で一人の仮面ライダー」として、
（懐かしの仮面ライダーW！）
夫婦二人けっこういいコンビで
いい内容の編集ができてる。
なかなかのクオリティだ。
ほとんどプロなんじゃない？
自分で言うのもナンだけど。
そして最初に話が戻る。
でもコレ、
「やろう」と思って始めたことじゃない。
びーんずネットを「やろう」と思って
もし起業する人が身近にいたら――。
僕なら止める。やめとけ。いや、本当に。
そんな起業がうまく行くはずがない。
そして「そんな起業」は予想通り、
今も残念ながらうまく行ってはいない。
はっきり言って「やりたくない」から
ずっと逃げてきただけだから。
ずっと逃げてきただけ。
でもそれの何が悪いのだろう？
俺はもう、職場の人間関係はイヤだ。
営業会議はイヤだ。満員電車はイヤだ。
給湯室のお土産もイヤだ。忘年会もイヤだ。
朝礼がイヤだ。人事面談がイヤだ。
事業計画がイヤだ。日経新聞がイヤだ。
イヤだイヤだイヤだイヤだイヤだ。
そして今、ここにいる。
はっきり言って毎日、
お金の心配ばかりしている。
でも楽しい。
にんげん、どうせ死ぬのだ。
楽しいほうがいいじゃないか。
あの世にお金は一銭も持ってけない。
だったら全部使い切って死ね。
あとナポリを見て死ね。
Vedi Napoli e poi muori.
ってなんか最初に書きたかったことと
ぜんぜん違う地平に降り立ってるな。笑
違う違う、そんな捨て鉢なヤケクソを
書きたかったんじゃない。
何が書きたかったのか？
それはコレだ。
「でもそれの何が悪いのだろう？」
という自問を、ときにはしてみる。
「それも、必要なんじゃないか？」
ということが言いたい。
学校に行かない。
会社を辞める。
好きなように自由気ままに生きる。
「でもそれの何が悪いのだろう？」
究極のハナシ。
「本人楽しいならいいんじゃない？」
ということに、なりはしないだろうか。
他人がとやかく言うことではなく。
そう、他人がとやかく言うことじゃない。
と、自分を例に出して思う次第。
って誰もとやかく言ってこないけどさ。
僕は今はたぶん楽しいです。
「たぶん、……って？」
確定申告さえなければ！笑
今日も良い1日を。
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