本人が望んでのものであることが一番大事

 

 

辛い経験を乗り越えることが必要だ、
と巷ではよく言われるけれど。

本人が望んで乗り越えることが
一番大事だと思うんだよね。

学校に行けない。
でもなんとか通うようになった。

それを本人が望んでのことなら
まったく問題ない。

ぜんぜん問題ない。

でも往々にして本人ではなく――。

親が望んでのことだったりするんだよね。

僕が「3週間で9割再登校します」
に激しく反発するのも、そこのところで。

再登校を子どもが望んでいる。

それを支援するのならまだしも。

っていうか「支援」っていう言葉自体、
上から目線でおかしいけど。

――って話が逸れるから戻す。

親が子どもとの関わりを変えることで
魔法のように3週間で9割再登校します、
って言っているところが
まったくもって気に入らない。

だってそれは子ども本人が自分から
再登校を望んでのことじゃないから。

それは結局、親が望んでのことなんだから。

だから違うって言っている。

仮に親がスダチの「支援」を受けた結果、
3週間で子どもが学校に戻ったとしても。

それじゃあ、
乗り越えたことにも何にもならない。
親の歪んだ成功体験がひとつ、
生まれるだけだ。

そう、親の勝利でしかないのだ。

学校に戻ったあと、子どもはどうなるか?

そんなこと知ったこっちゃない。
だって学校戻れば万事オーライでしょ?

というのがスダチのスタンスだ。

そこしか見てないのだから。

大事なのは結果であって、
プロセスじゃない。

強制的にスマホとゲーム取り上げて
親子関係が悪化しようが何しようが、
要するに再登校した後は
野となれ山となれという話なのだ。

これって無責任極まりないと思うし、
不登校で苦しむ子どもの気持ちなんて
そもそも1ミリもわかってない。

苦しめられてるんだよ、子どもたちは!

再登校こそが善、という世間の価値観に。

その価値観を強化し、固定化するだけの
実に安っぽくて有害な約束がこれだ。

「3週間で9割が再登校します(キリッ)」

ふざけんな、バーロー!

あ、すみません。言葉が汚いですね。

いかん、スダチの話になると
どうしても熱くなってしまう。笑

何が言いたいか?

辛い経験を乗り越えるとか何だとか。

それも確かに大事なことだ。

でも大人が勝手に設定してるものじゃ、
まったく意味がないと言いたい。

本人が望んでのものであることが一番大事。

もう一回書いちゃう。

本人が望んでのものであることが一番大事。

もうひとつ。

あえて厳しいことを乱暴に言います。

親はね、「見守り沼」で文字通り
のたうち回る必要がある。

【問い】いつまで?

【答え】子ども本人が望むまでは。

いや、本当に。

こっちの方が数百倍も難しいことだから、
共感されにくいし、そもそも
絶賛悩んでいる人には響かないだろうな、

とは思いつつも一応、書いてみた。

あなたに届くといいのですが。

今日も良い1日を。

P.S.
と・は・い・え。
先の見えない見守り沼は辛いですよね……。

そんなときは一緒にお散歩しながらはなしませんか?

同じ悩みを抱える仲間だからこそ、通じ合うものもあります。
朝のひととき、自然の中を歩きながら一緒に話しましょう。

6月のお散歩会は川崎で開催します。
お申込はこちらから↓

プロフィール写真

 

記事を読んで何か感じることがあれば、ぜひコメント欄にご意見やご感想をお寄せください。

更新の励みになります。バナーのクリックお願いします!

にほんブログ村 子育てブログ 不登校・ひきこもり育児へ
Sponsored Link



まず親が幸せになる|びーんずネット

不登校のセミナーやカウンセリング、インタビュー事例集をお届けする活動を夫婦でしています。ぜひご覧ください。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。