忍介が憧れた男の子
小学校1年生になって、
忍者に憧れるようになるその前、
忍介の最初の憧れは幼稚園で
同じ組になった中上ユウヤ君だった。
忍介は親と一緒で、天然パーマが激しい。
ユウヤくんはサラサラの
ストレートヘアの子だった。
まさに「天使の輪」が
いつも綺麗にできている。
そして、僕から見ても
惚れ惚れするくらい、ハンサムだった。
「ユウヤくんになりたい」
それが、
幼稚園のときの忍介の口癖だった。
そんな気持ちになるのも無理はないな、と
思うくらいユウヤくんはカッコよかった。
ヒーローが変身する理由は?
ところで、ウルトラマンにしろ
仮面ライダーにしろ戦隊モノにしろ、
ヒーローはなぜ変身するのだろう?
推測するに—-。
儀式のときに
しかるべき装束に着替えるみたいに、
日常では出せない大いなるパワーを
身につけるため、なんじゃないかと思う。
外見含めて、まるっきり自分ではない
「違う誰か」になることで力を発揮する。
でも言うまでもないことだけど、
それは僕らの願望を体現している
フィクションだからこそだ。
どれだけ願ったとしても人は
そんなことを思ったのは、
昨日聞いた印象深い言葉があったからだ。
うちの奥さんと僕(びーんずネット)で
作成を始めた不登校インタビュー事例集。
昨日はその最初のインタビューで、
不登校を考える親の会 川崎の会の代表、
竹内春雄さんにお話を伺った。
その中でとても印象的だった台詞がこれだ。
「私は私にしかなれない」
どれだけ願ったとしても人間、
違う人間にはなれない。
お母さんはお母さんであって、
お子さんにはなれない。
どれだけ心配だからといっても、
お母さんがお子さんの代わりに
外に出て学校に行くことはできない、と。
違う誰かになる方法はない
人は誰しも唯一無二の存在だ。
みんな、それぞれが
それぞれの力を持っている。
色んな状況の中で、
たまたまその力がそがれていることもある。
でも今、見えている表面上のことだけで
ものごとを判断するのはどうだろうか?
そんな胸が熱くなるようなメッセージを
お聞きすることができた。
とっても長く沢山、
良いお話をいただいたので、
後で書き起こしたり
整理して編集することを思うと、
身が引き締まる思いなんだけど、、、
まあ、楽しく頑張ります。笑
息子へ
そういう次第で、忍介。
君はユウヤくんにはなれない。
ヒーローみたいに変身もできない。
でも、改めて父は思う。
君の素敵なところは、他にいっぱいあるぜ。
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