いつかは親元を出ていく

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いつかは子どもは家を出ていく。

「いつかは…」はもう「近い将来」なのかもしれない。

今ならどうしてあの時父が
反対したのかわかる気がする

「心配」「寂しい」だ

親になって親の気持ちがわかるなんて
なんか切ないな

いや、なんてことない話なんだけど、
ちょっとしんみり読んでしまった。

思えば僕は18歳で一人暮らしを始めた。

引越しは母が付き合ってくれた。

駅前の量販店で家電を一揃い買い揃えて、
手配を終えて、ひと段落すると母は言った。

「じゃあ私、これで帰るわ」

もちろん、これから僕が
一人きりで暮らしていくのだ。

母が帰るのは当然のことだ。

なんだけど、、、

一瞬だけ思ってしまった。

「え? 帰るの?」と。

そして駅まで送ったあと、
ひとりきりの部屋に戻った。

カーテン越しに春の淡い夕暮れの光が
狭い6畳間に満ちていた。

そのあまりの淋しさと、
なんとも言えない解放感と。

誰一人知る人のいない街で、
誰一人話す相手のいない自分がいる。

文字通り、世界はまっさらだった。

そして一人、コンビニで買ったタバコを
むせながらイキがってふかした。

あれはもう、34年前の春なのか。

我が家の19歳はまだ家にいる。

たぶんこの先もしばらくは
一緒に暮らすことになりそうだ。

でもいつかは出ていく。

その「いつか」は案外
近い将来なのかもしれない。

当たり前田のランチクラッカーなこと、
言ってもいいですか?

子どもと一緒に過ごす時間。
それは長いようで、短いかもしれない。

確かなことがひとつある。
それはとてもプレシャスな時間なのだ。

楽しみ、愛おしみ、過ごしましょう。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。