センチメンタル・ジャーニー

 

 

後半開始早々、ギラヴァンツが先制した時。

「今日は勝った!」と思った。

でも現実は残酷だった。

――というのがちょうど1年前の話だった。

うまくいかないことってある

2023.10.01

1年前はJ3リーグ19位と最下位20位で、
JFL降格を避けるべくの天王山だった。

SC相模原とギラヴァンツ北九州の話だ。

同じ対戦が昨日あって、
SC相模原のホーム、
相模原ギオンスタジアムに行ってきた。

去年と今年が違う点。

それはJ3最下位争いではなく、
なんとJ2昇格プレーオフ圏内である
6位にギラヴァンツ北九州がいる点だ。

目下、北九州の勝ち点は45。

そのわずか勝ち点差2の43で
9位にSC相模原が追走している。

いわば「J2昇格」をかけた、
両者絶対に負けられない一戦。

これが今年も見られる。嬉しい。

橋本から相模線に乗って原当麻駅で降りる。

人気のないガランとした駅前。
何もかもが懐かしく、愛おしい。

ただあまりにも人気がなさすぎる。
ギラヴァンツ・サポーターはともかく、
相模原のユニ着た人が少しはいてもいい。

去年は何人かいたのにな。

スタジアムまで歩く道すがら、
「ああ、去年もここで新型プリウス見たな」
と思い出したりする。

ちょっとしたセンチメンタル・ジャーニー。

ときは当たり前のように流れる。

そしてこうして平和に2日連続、
五体満足でサッカー観戦を楽しめる。

本当に、ありがたい。

そうこうするうちにスタジアムが近づく。

すると風に乗って盛大に
太鼓の音とチャントが聞こえてくる。

それもそれぞれ違う歌声だ。

試合開始50分も前なのに、両チームの
サポーターたち気合い入りすぎじゃね?

と思っていたら「わーッ」という
歓声まで聞こえてくる。

え? もしかして?

チケットをみたら、14時開始だった。
完全に15時キックオフだと勘違いしてた。

急いでビール買って入場する。
幸いスコアはまだ0−0だった。

そして迎えた運命の後半開始早々!

ギラヴァンツが先制した。

豚レバー串を持ったままだったけど
立ち上がって声を限りに吠えた。

「今日は勝った!」と思った。

去年とまったく同じ展開と時間帯だった。
座ってる席も同じ。ゴールの感じも同じ。

だからこそ、少し経つと逆に怖くなった。

J2昇格かけて全力で逆襲にかかる相模原。

鋭いカウンターアタックが何度も炸裂する。

「ああ、コレ見たことある……」

完全なるデジャヴだった。
もう悪い予感しかしない。

そして去年の悪夢がまたも純ちゃんを襲う。

――ことはなかった。幸いにも。

後半27分だったかな?

永井のPKが決まって試合は決まった。
嬉しいダメ押しボレー弾まであった。

試合終了。3−0。

帰り道。

1年前はぐすんぐすん泣きながら
原当麻駅までを歩いた。

1年後、こんなに楽しく同じこの道を歩く。

そんなことは夢想さえしてなかった。

何が言いたいか?

来年もこの季節、この場所で
この両チームの真剣勝負が見たいな。

でもそれが叶うのは
北九州がJ2昇格を逃すことが条件だ。

いや、今年こそJ2に昇格してほしい。

という悩ましい気持ちを抱きながら
相模線に乗りましたとさ。

引き続きがんばれギラヴァンツ。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。