男でも首相になれるの?

 

 

「確かにね」

と思って読んだ。

東大にある銅像はぜんぶ男性だ。

それを見た小学3年生の息子くんが
こう尋ねてきたという。

「銅像って偉い人なんでしょ? 女は偉くならないってこと?」

子どもは本当に鋭いよね。

でも僕がもっとハッとなったのは、
これに続くドイツの話だった。

一方、長らくメルケル首相がトップを務めたドイツでは、子どもがよく「男でも首相になれるの?」と尋ねていたそうです。

【関連記事】「男も首相になれる?」とドイツの子ども メルケル政権で女性議員は
https://www.asahi.com/articles/ASP9R55PZP9QUHBI033.html

確かに、メルケルは16年間首相を務めた。

ドイツの首相と言ったら
誰がなんと言おうがメルケルだ。

えっと、今は誰だっけ?

――こういうときネットは便利!

今はショルツだ。

ってなぐらいだから、、、

「男でも首相になれるの?」

ドイツの子どもたちがそう思うのも、
わかる気がする。

何が言いたいか?

やっぱりね、いくら「制度」として
道は開かれているとしても、だ。

実際に目に見えることって、大きいよね。

「男でも首相になれるの?」

なんかね、ドイツの子どもたちの
この質問は本当に深く胸に刺さった。

私たちが目にしている何げない風景から、私たちは「何か」を刷り込まれているかもしれません。

男性だらけの銅像、男性だらけの歴代総理大臣、男性だらけの副大臣・政務官――。

一歩ずつでも風景を変え、次の世代に新しい景色を届けたい。

大人の一人として強く思った〝銅像探し〟でした。

風景変えなきゃね。

新しい景色を届けましょ。次の世代に。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。