周りと違う親になる覚悟

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『学校に行かない君が教えてくれたこと
親子で不登校の鎧を脱ぐまで』
を今朝、一気に読んだ。

散々悩んで迷って、
「不登校という鎧」を脱いで笑顔になった。
漫画家のじんこさんと長男もっちんの
実録コミックエッセイだ。

この「散々悩んで迷って」の部分が
もうね、超絶リアルで。
ああ、わかるわかる!の連続。

甘いんじゃない?
学校行かないとダメな大人になりますよ
お母さんに依存している
かわいそう
なんでしないの?
将来困る
お母さん頑張って
学校来ちゃえば普通ですよ
学校いけてるならよかったですね

そうなのだ。

こういう無責任な言葉の数々に
親のメンタルは削られるのだ。

不登校が問題なんじゃない。
不登校を問題だと見る、
社会のまなざしのほうこそが問題。

でも現実問題、現場レベルでは
そう認識している人はまだまだ少数派だ。

長く休むほど、行きにくくなるから――。

学校の先生たちは言う。

それが悪意じゃないとわかるから。
子どものことを思って良かれで
言ってくれてるとわかるから。
そして先生に迷惑かけてしまっている、
という罪悪感もあるから。

じんこさんのように、
僕ら不登校生の親は迷走してしまうのだ。

でも数々のやらかしと衝突を繰り返して、
遂にじんこさんにも切り替わる瞬間が来る。

僕がじわっとなったのはこのシーンだった。

子どものためと言いながら
ただ私は
「ちゃんとしてるお母さん」
と周りに思われたかっただけだ

周りと違う親になる
覚悟が足りなかったんだ

私はみんなと違うもっちんが好きだ
私もみんなと違う親になろう

もしそれで周りが
ダメな親って言うなら

私はダメな親でいい

周りと違う親になる覚悟。

つまるところ、ここだよなと。

もしそれで周りが
ダメな親って言うなら

私はダメな親でいい

ああ、書き写しながらまた
ちょっとウルっとなってしまった。

この本には不登校の子を持つ親御さん
300人の本音アンケートも掲載されている。

これもまた、すごく良くて。

頭ブンブン振りながら読んだ。

今、行きしぶりだした子どもがいるお母さんにも伝えたいのが、子どもが休みたい、行きたくないと言ったら、気持ちを伝えてくれてありがとう、休もうとすぐ言ってほしいです。それを言うまでに子どもなりの葛藤、苦しみがあってのことなので、私はそれができなかったのが、本当に後悔です。(みなみさん・小4女子・1年生から母子登校で今は不登校半月)

これ、まんまかつての
「やらかし期」の自分に言いたい。

そしてあとがきのこの言葉に
山田くん、座布団全部差し上げて!

「学校に行かないことくらいでこんなに深刻に悩んでた時代があったんだね」と、この本が早く時代遅れになりますように。

そう、早く時代遅れになりますように。

今日も良い1日を。

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2 件のコメント

  • ほんと、自分がちゃんとしてないと思われたくないから、つらい学校を休ませてあげられなかったと思います。習い事もだましだまし、行かせ続けて色々疲れさせちゃったんだなーって思ってます。半年の不登校から、今、短時間だけ再登校をしているのですが、無理しないで、と声をかけてますが、心からそう言えてない気もします。鎧をおろしきれてないなーと。自分もスロースッテプで、徐々に変身できたらと思います。

    • nattsuさん、コメントありがとうございます。
      最初のうちはどうしてもあれこれ動かそうとしちゃいますよね。自分も行きつ戻りつで、時間もかかりました。いきなりは難しいです。お書きいただいたようにスローステップが大事だと思います。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。