若い頃は車が欲しいとは思わなかった。
でも今は年配の男性がオープン2シーターに
颯爽と乗っているのを交差点で見たりすると
お、いいね!と思うようにもなった。
なぜだろう?
考えてみた。
車に乗ることを移動の手段と捉えれば、
天井のない車は日差しや風を防げない
不便な乗り物だ。
でも頭上いっぱいに青空を感じて走る
とびきりの爽快感が欲しければ、
オープン2シーターは格好の乗り物だ。
思うのだけど、、、
人生にはそんなに楽しいことはない、
と歳をとるほどに気がつくから、
オープン2シーターを見かけて、
いいねと思うようになったんじゃないか?
若い頃は人生に大きな期待がある。
今よりもっと楽しいことがあるはず。
今よりずっと大きなことが起こるはず。
でもある程度の年月を生きると気づく。
楽しいことや大きなことなんて、
残念ながらそんなにない。
でも一方で、
楽しいことがないわけじゃない。
それは例えば風薫る五月。
天井を開けて風を切ってドライブすること。
太陽の下で仲間とワインを楽しむこと。
思いがけず優しい言葉を受け取ること。
心と心が通い合う瞬間を経験すること。
偶然とは思えない嬉しい誤算に出会うこと。
お日様の匂いがする布団で眠ること。
…などなど。
どれもささやかで小さなことだ。
でもそういうささやかで小さなもの達が
人生を味わい深くするスパイスだと
気がつくから、
人はオープン2シーターに
心を動かされるんじゃないだろうか?
歳をとるほどに…。
そんなこんなを、
曇天模様の空の下で思った。笑
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