2時間1分39秒

2時間1分39秒

2時間1分39秒。何のタイムか?

昨日のベルリン・マラソンで
ケニアのエリウド・キプチョゲが出した、
世界記録だ。

これまでの世界記録は2014年のベルリン、
デニス・キメットの2時間2分57秒だから、
1分半近い更新。

凄いと思いませんか?

え?
ぜんぜん思わない?

まあ、そうでしょうね。笑

1km3分の世界のすごさ

走らない人にはぜんぜん
ピンと来ないと思う。

なので、トップクラスのランナーが
どれくらい速いのか、
僕がお酒の席なんかで熱弁を振るうときの
話をここでする。

箱根駅伝がわかりやすい。
だいたい1区間20km。それを1時間で走る。

つまり、時速20km。でもそう言われても
ふーん、それで?って感じですよね。

逆算する。
20kmを1時間(60分)で走る。
つまり、1kmあたり3分(180秒)。

もっと噛み砕く。
1km(1000m)を3分(180秒)だから、
100mあたりでは18秒。

どうですか?100mを18秒。

あなたは18秒で100mを走れますか?
それを20km続けられますか?

こう考えてみると、いかに速いか
がわかると思う。

そして、
そのスピードで42.195kmを走ると、
2時間6分35秒なのだ。

今年の東京マラソンで設楽悠太が
2時間6分11秒の日本新記録で走ったとき
凄いと思ったけど、

今回の記録、2時間1分39秒は
それより5分近くも速い。
つまり、1km2分53秒くらい
(=100mを17.3秒)で走ったことになる。

そんなスピードで人間が走れるなんて、
20年前は誰も思っていなかったと思う。

世界はどんどん変わる

AIが人間の知能を超える
シンギュラリティ(技術特異点)が、
2045年くらいに来るとか来ないとか、
いろいろ言われているけれど、

想定していなかったようなことが
どんどん起きていることだけは否めない。

だって、
人間が42.195kmを2時間を切って
走る時代が来るかもしれないのだ。
100mを17秒で、42km走る世界だ。

そんな大それたことでなくても、
あなたは20年前に想像できましたか?

お掃除ロボットのルンバだとか、
スマートフォンだとか、スカイプとか、
アマゾンとか、ビットコインとか。

そうこう思うと、
学校だけが150年前と変わらずにいる。

でも、150年前と違うのは、

「学校に行かないと
人生終わってしまうんじゃないか」

と、我々「親」が
思い込んでしまっていることだ。

世界はどんどん変わる。

学び方も、変わらなければいけない。
もっと自由に、選べるようになる。
選べるようになるべきだ。

完全に「風が吹けば桶屋が儲かる」だけど、
以上がベルリンの世界記録を知って
たどり着いた僕の感想です。笑

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。