不登校はマラソンばりの長期戦。だからこそ

 

 

 

「明日は行けると思う」

と娘は言う。

そう言うんだよね、子どもは。

なぜか?

親を安心させたくて、なんだよね。

子どもながらにわかってる。
親がどれほど心配しているかを。

そしてできることなら、
子ども自身、行きたいと思ってる。

だから前夜に「行けるかも」と言う。

でも、どうしても行けない。

今は、子どものその気持ちを思うと
いじらしくて胸がチクチク痛くなる。

ただ渦中にあるときの親は違う。

「もしかして明日は行けるかも」

そういう希望が親の中でふくらむ。

でも翌朝になると例のお約束、
「やっぱ無理」が飛び出す。

「またか。一体いつになれば……」

親からするとこの「行く行く詐欺」。

まさに不登校界隈初期のあるあるだ。
そんなこんなを思い出しつつ読んだ。

我が家もこういう時期があったな。

結局のところ――。

記事の最後のこの部分だよね。

「娘自身が、あのつらかった日々を笑い飛ばすには、まだもう少し時間がかかりそうです。でも、いいんです。今、当たり前に会社に通って、上司の文句を言ったり、仕事の愚痴を友だちと言い合ったりしている様子を見ているだけで、私は楽しいんです。子どもが自分の足でしっかり歩んでいることが、親のかみしめるべき最大の喜びなんでしょうね」

子どもが自分の足で歩んでいる。

その様子を眺めていられる、
それこそが親の最大の喜び。

書いてしまえば馬鹿みたいに
当たり前のことだ。

でもそれを最初から
すんなりできる親は実に少ない。

特に「不登校」という、親にとっては
「まさか」の非常事態に陥ると、
平常心でいられる人はまずいない。

僕もそうだった。
本当に10年かけて行きつ戻りつだった。

まーたどこかの市長サンみたいに平気で
無神経なことを言い放つ人もいるしね。

世の中のホンネはまだまだコレだ。
大半はこう思ってる。誠に残念ながら。

そして不登校は短期決戦じゃない。
親子共にマラソンばりの長期戦だ。

だからこそ――。

僕ら親は、折れてしまってはいけない。

簡単に折れてしまってはいけない。

長い間、竹のようにしなやかで
粘り強くあり続ける必要がある。

そのために大切なのは
何度も言うけど「情報」と「繋がり」だ。

今月、おはなしワクチンの蓑田雅之さんを
講師にお迎えしての講演会をやります。

場所は川崎。参加費はなんと無料。

「北風と太陽」をキーワードに
不登校を考える。蓑田さんらしい
ユニークな話が今回も聞けると思う。

僕もまだこの北風と太陽、
のコンセプトは聞いていないので、
すごく楽しみにしている。

13日土曜日午前中、高津市民館。
まだ残席あります。ご都合つく方はぜひ。

それからびーんずネットの散歩会。

今月12月20日土曜日の大阪ですが、
早々の満席で諦めた人もいたかと思う。

ただキャンセルが出たので、
実はあと1名募集しています。
こちらもよろしければぜひ。

そして来年1月24日土曜日は、
香川県丸亀城でやります。

去年3月の松山に続いて
四国では二回目の開催となります。
お近くの方はぜひぜひ。

今日も良い一日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在20歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。