何日か前に
『編集者の仕事 本の魂は細部に宿る』
という本を読んだことを書いた。
前回書きそびれたのだけど
ひとつ、その中でなるほどなあ、と
新しく知ったことがあった。
奥付の印刷所の記載
書物の終わりにある、
著者名・発行者名・発行年月日・定価などを
印刷した箇所のことを「奥付」と言う。
奥付にはたいてい印刷所のことも記載する。
そういうものだ、と思ってびーんずネットの
不登校インタビュー事例集
『雲の向こうはいつも青空』でも
漫然とそれらの情報を載せていたけど、、、
実は印刷所の記載には
歴史的な背景があったそうで…。
引用する。
為政者によって奥付が法定されるのは江戸時代の十八世紀に遡り、明治政府はそれを引き継いで、印刷所の住所と印刷者の氏名、印刷日と発行日の記載などを法的に義務付けたそうです。もちろん、印刷所の住所と印刷者の氏名は言論を取り締まる側の都合。当然ながら、今日では無用のものです。
言論を取り締まる側の都合で
印刷所と印刷者の記載を
法的に義務付けていた――。
ご存知でしたか?
知るということは大きい
著者は「もちろん」「当然ながら」と
普通に書いているけど(ちょっと嫌味)、
僕にはぜんぜん「もちろん」でも
「当然ながら」でもない話だった。
あらためて、
知るということは大きいなあと。
知らないと、
意味もわからず漫然と従ってしまう。
例えば奥付に記載する情報の意味など
これっぽっちも考えてなかった。
考えたこともなかった。
たかが奥付の話、ではある。
でもやっぱり知る、ということは大きい。
ものの見え方が変わってくる。
改めてそう思った。
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こんばんは。
知るという意味は、とても大きな事だと思います。
ありがとうございます。なんか、この奥付の件ではしみじみ思いました。知らないことだらけですし、知る意味は大きいですね。