やっぱり「情報」だと思う

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ふと思うことをつらつらと。

結局のところ、
焦らないことが大事だと思う。

「いったいこの先、
どうなっちゃうんだろう?」

「親として何ができるだろう?」

そう思う気持ちは痛いほどわかる。
僕もかつてそうだったから。

でも今はつきものが落ちたように平気だ。

なぜか?

親が焦ってもどうにもならない、
と知っているからだ。

では焦らないためにどうすればいいか?

ここは、みなさんいろいろ
意見は分かれるところだとも思う。

僕に関して言うなら、いつも
どこでも言っていることだけど、
やっぱり「情報」だと思う。

不安が不安を呼んでしまう。
心配のスパイラルに陥ってしまう。
そのメカニズムは情報の少なさにある。

例えば不登校を経て大人になって、
普通に幸せに今、生活している人。

あなたはそういう人を何人知っていますか?

僕は何十人も知っている。

びーんずネットの活動で出会ったり、
取材して話を聞かせてもらっているからだ。

でも息子が不登校になったときは、
正真正銘、そういう人のことを
一人も知らなかった。

誰一人として知らなかった。

だからとんでもなく不安を感じた。
この先、一体どうなっちゃうのかと。

もちろん、情報をたくさん得れば
煙のようにすんなり綺麗に焦りは消える、
とまでは言わない。

僕自身、17歳の高校3年生の
息子を育てる現役の親でもある。

彼の将来がどうなるか、それこそ今も
半年後の進路すら全然見えてない。

でも今、僕があれこれ言って
どうなる話でもないと思っている。

なぜか?

彼の人生だからだ。
彼が決めればいいし、
彼が決めるべきだと思うからだ。

そういう境地になれたのは、
やっぱり繰り返しになるけれど、
たくさんの情報に触れて、
たくさんの事例に接して、その中から
おぼろげに得てきた感触があるからだ。

どんな感触か?

「だいたい大丈夫」

というのが蓑田雅之さんの言い方で、
僕の言い方をすれば
「大丈夫マイフレンド」だ。

あの、これ別にふざけて
言っているわけでもなく――。

本当にそう思ってます。

じゃあ、お前の言う「情報」を
取るにはどうしたらいいのか?

  • 親の会につながること
  • 経験者・先輩の話を聞くこと
  • 書籍をたくさん読むこと

が大きいかなと思います。

びーんずネットでもたくさん
本のラインナップがあるので、
不登校の情報が欲しい方はぜひ。

最後に余談だけど、たまに僕らの
不登校インタビュー事例集を読んで

「うちの子とは違う特殊な事例ばかりで
参考にならなかった」

と言う人がいる。

でもそういう人ってたいてい
1冊しか読まないんだよね。

本当は8冊全部読んでから言ってほしい。

56人分の事例を読んだあとに
そうは簡単に感じないと思うので。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。