『続・窓ぎわのトットちゃん』
なる本が出てるのね。
ただ、まあ、すみません、
この際、正直に白状します。
この先、この続編を読むことはないだろう。
言っちゃナンだけど、間違いなく。
ということでWEBの短い抜粋記事を
大して期待せずにペラペラっと読んだ。
トットちゃんがNHKテレビの仕事で
超絶忙しくなって、過労で倒れて
入院してしまうくだりだ。
でも予想に反して面白かった。
入院中――。
あんなに忙しくして出演していた番組は、
なんと！
自分がいなくても何も変わらず
普通に問題なく放映されていた。
自分は一体、なんだったのか？
と愕然とするトットちゃん。
「しっかり休んで、絶対に復帰してやろう」
と情熱が湧いたという。
僕が実に黒柳徹子らしいなと感じたのは、
医者にこういう質問をするところだ。
退院するとき、トットは先生に質問をした。
「死ぬまで病気をしない方法はありますか？」
すると先生はこう言った。
「それは珍しい質問だね。これまでそんなことを聞いた人はだれもいなかった。でも、方法が一つだけあります。それは、自分の好きなことだけやって生きていくことです」
トットは、そんなことなら簡単だと思って、頭に浮かぶ楽しいことを次々と口にした。
「明日はお芝居を観て、あさってはおいしいレストラン。その次の日は映画館に行って、その次の日はデパートに行って……」
「だれが遊んでいなさいと言いましたか。自分の好きなことだけをやってくださいと言ったのは、自分から進んでやりたいと思う仕事だけをやってくださいという意味です。そうしていれば、人は病気になりません。いやだな、いやだなと思っていると、いやだながたまって病気になるのです」
自分から進んでやりたい、
と思う仕事だけをやる。
いやだな、いやだなと思っていると、
いやだながたまって病気になる。
いや、これ、まさに、本当に、
その通りなんじゃないかしらん？
この言葉、45歳の会社員辞める寸前の
金子純一さんという人にマジで贈りたい。
って本当は誰しもみんな――。
心のどこかでは
わかってることなんだよね。
でも現実のあまりの冷たさ、厳しさに
足がすくんで気持ちにフタをしてしまう。
そんなの無理だとすぐに諦めてしまう。
夢みたいなこと考えてちゃダメだと。
考えてみればもったいない話だよね。
だって人生一回きりなんだから。
にんげん、絶対にいつか死ぬんだから。
「やりたい仕事だけでは生きていけない」
どうして僕ら、そんなふうに固く
信じ込まされてしまったのだろう？
それからいまに至るまで、自分がいやだなと思う仕事は引き受けないようにして、進んで取り組める仕事だけをやってきた。もちろん、テレビの仕事もお芝居の仕事も、楽しいからこそずっと続けている。
こうやって生きられる人は稀なんだろうか？
運や才能や環境に恵まれただけだろうか？
「自分から進んでやりたい
と思う仕事だけをやる」
という、ごくごくシンプルなこと。
それを愚直に、人の目を気にせず、厳しく
妥協なく本気で続けてるからじゃないのか？
ああ、また、もう！
完全に自分に向かって問いかけてます。笑
死ぬまで病気をしない方法、ね。
トットちゃんの質問のセンスもすごいけど、
何気にしれっと答えるお医者さんも素敵だ。
かっけーな。ひゅーひゅー！
と照れ隠しでごまかして終わります。
今日も良い1日を。
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