起業ということについて

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僕はカレー沢薫さんの
切れ味の良さが本当に大好きだ。

先週の「ひきこもり処世術」を読んだ。

どれだけ部屋から出てこなくても、壁や家族を破壊することなく、部屋に二兆円あれば問題はないのだ。
つまりひきこもり家庭に二兆円渡せばひきこもり問題は解決である。なんだったらひきこもりがいない世帯にも、二兆円配れば大体の社会問題は解決する。
こんな単純な方法があるのに何故いまだに施行されないのか不思議なくらいだ。騙されたと思って一回我が家に二兆円配布してみてほしい。

ともかく、ひきこもり問題を解決しようと思ったら「部屋から出す」というのはマストではなく、ひきこもったままでも自立し、社会との関わりが持てれば解決なのである。

そんなわけで、今私の部屋の床には「起業時代」という雑誌が横たわっている。

部屋に二兆円あれば問題なし!

に笑いつつ。

話は思い切り変わるのだけど、
読んで「起業」ということについて
ちょっと書いてみたくなった。

・・・・・・・・・・

何度かこのブログでも書いているけど、
僕は前向きに会社員を辞めたわけじゃない。

年齢的に望む条件での転職は
もう無理だろうと思ったし、なにより
これ以上続けると頭のヒューズが飛ぶ。

本能的にそう思って、半ば衝動的に辞めた。

辞めちまったのだ。
無計画に。
いい大人が分別もなく。

だから「起業」という文字は
自分には眩しすぎる。あと好みじゃない。

ただ、今は自分たちで本を作って、
自分たちでWEB経由で売っている。

必要十分な売上にはまだほど遠いけど、
一応個人事業で確定申告もしている。

「起業」なんてキラキラしたものじゃない。
ただ結果としてはなんだか
そういうものに近い形になっている。

何が言いたいか?

正直言うと、会社員のころはこう思ってた。

自分でモノを作って自分で売る?

いやいやお兄さん、世の中ね、
言っちゃ悪いけどそんな甘くないってば。

それができたら一番いいよ。
一番いいに決まってる。

好きな時に、好きな人と、
好きな場所で、好きな仕事をする。

ね?
そうやって生きていけたら最高だよね?

でもそれでうまくいく人は
残念ながらほんの一握りだし、
そういう成功例を無垢に信じると
痛い目にあうのが関の山だって。

悪いこと言わないからそんなのやめとき。

なんだかんだ言っても、嫌なことあっても
勤め人続けるのが一番だって。

って思ってた。

いや、今の自分たちが
うまく行っているとは決して思っていない。
まったくもって全然十分じゃない。

でもね。一方で。

会社員のころに思っていたよりは、
自分たちでモノを作って売るのは
難しいことじゃない気もしている。

もちろん努力も勉強もたくさん必要だし、
その部分は今も継続して頑張ってるけど、
とっても平たく言うなら世の中、
想像してたよりは厳しくない気もしている。

この世界はお花畑なんかじゃない。
弱肉強食の椅子取りゲームであって、
冷たいコンクリート・ジャングルだ、
とかつてはニヒルに思ってた。

でも実際に一歩踏み出してみたら、
意外にもところどころに陽が差していて
チラホラ泉も湧いている。

時代が変わったのも大きい。

かつてと違って今は
個人で小さくモノを作ることも、
小さく広告を試すことも、
小さくショップを持つこともできる。

資金集めて、大枚叩いて、
まなじり決して大勝負!

ではなく。

小さく小さく、安全に安全に、
コツコツあれこれ試しながら
臆病に始めることもできる。

だからマイフレンド。

あなたが今もし会社員を辞めて、
途方に暮れていたとしても。

ゴツゴツ頭ぶつけながらでも、
頑張っていろいろ勉強して、
探して動き始めてみれば、
きっとどこかに何か
フィットするものがある。
そういうものに出会える。

と、安易に約束なんてできやしませんよ。

でも「そう信じること」は大事かなと。
そして実際に動いてみることが大事かなと。

ヤケになったり、早々に絶望する必要は
決してないんじゃないかな、と。

思う次第。

いや、我ながら大演説で鼻毛出そうだ。笑

でもやっぱりそう思うんだよね。

「会社員だけじゃない」

いざとなったら、そういう視点
ぜんぜんあってもいいと思う。

(もちろん、簡単ではないですけどね)

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。