昨日に続いて2002年の日韓W杯、
20周年の余韻が個人的に消えない。
Number Webで森岡隆三の記事を読んだ。
森岡はトルシエのフラット3で
不動の中軸、そしてキャプテンだった。
初戦のベルギー戦で負傷退場し、
以降、宮本恒靖にその座を譲り、
最後までピッチに戻ることはなかった。
光あるところに影がある。
とても感慨深い記事だった。
結局最後まで森岡の左足の
違和感の理由はわからなかったという。
MRIで調べても異常は見つからない。
そして何本注射を打っても違和感は残る。
眠れない日々。
どれだけ悔しかっただろう?
最後ラスベガスへの逃避行のくだりでは、
思わず鼻の奥がツンとなった。
とても良い記事だったので、
興味ある方はぜひ全文を。
僕がいいな、と思ったのは
最初のこのくだりだった。
初戦を終えて、第2戦を控えていた。
でもまだ思うようにプレーができない。
それを森岡が告げたときのことだ。
納得いかないトルシエは吠えた。
「ヒデは捻挫してもやっている、ツネもフェイスガードをつけてやっている! お前はチームのリーダーなのに、なんでこのワールドカップでプレーできないんだ!!」
トルシエ監督が大声を発し、ダバディがそれにつづく。
「プレーできない理由を知りたいのは、俺自身だよ!」
と言い返したい。しかし、痛みの原因もわからず、そもそも怪我であることも周囲には伝わりにくい状況だった。何も言えず、ただ黙るしかなかった。
そんなやり取りを見ていたのか、トルシエ監督がその場を去ったあと、ゴンさんが近づいてきてボソッとつぶやいた。
「いちばん、出たいのは、隆三だよな」
ただそれだけだった。だが、その一言がどれだけ救いになったことか。
思わず目の奥が熱くなり、涙が出るのをこらえた。
「いちばん、出たいのは、隆三だよな」
この一言がね、すっと普通に出るから
中山雅史は誰からも愛されるんだよな。
本当に、本当に、本当にそうだ。
そしてここで例によって例のごとく
話は急旋回をするのだけど、、、
これ、不登校やひきこもりも
ちょっと似たところがないだろうか?
実は学校に行けない理由を一番
知りたいのは本人だったりする。
でもそこで僕ら、ありがちなのは
トルシエのようになぜだ、なぜだ、
と吠えたててしまうことだ。
中山のようにちゃんと本人の心情に
やさしく寄り添えているだろうか?
はい、わかってますよ。
強引だって言いたいんでしょ?笑
でもそれがこのブログの持ち味なんです。
ということで、今日も良い1日を。
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