カセットテープには
実はあんまりいい思い出がない。
繰り返し聞くと伸びる。
ひっからまって大変なことになる。
好きな曲を聴くためには、巻き戻したり
早送りしたりする必要がある。
忍介の世代にはまったく理解できない
ローテクなアイテムだと思う。
でも、この映画を見たら
「ああ、カセットテープで聞きたいなあ」
と思った。
映画「カセットテープ・ダイアリーズ」を
観てのことだ。
1987年のイギリスを舞台に、パキスタン移民の少年がブルース・スプリングスティーンの音楽に影響を受けながら成長していく姿を、爽やかに描いた珠玉の青春音楽映画がイギリスからやってきた!
そんなふうに言われて、
観に行かないでいられるだろうか?
もともと。
ブルース・スプリングスティーンの
「涙のサンダーロード」や
「明日なき暴走」は、普通に聞いても
毎回涙が出てしまうタイプだ。
映画館のドルビーサウンドで、
ミュージカルよろしく
主人公たちの思いを乗せて
「ボス」にあの声で歌われたら
泣くこと必至、と思っていた。
結果、どうだったか?
もう何回泣いたか、記憶がない。笑
とっても良い映画だった。
踊るマハラジャみたいな保守的な父親も、
80年代あるあるの
シンディローパーみたいなガールフレンドも
とても良かった。
移民や差別のことも、リアルでグッと来た。
聖地巡礼して父親と決別でお終い、と
とストーリーを先読みしていたのだけど、
読みの上を行くラストの展開も良かった。
「珠玉の青春音楽映画」
とは正に、言い得て妙だ。
もしあなたがそういうのが好きなら、
この映画、絶賛大推薦です!
ああ、もう一回観たいなー。
今日も良い1日を。
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