父が4月に腸閉塞で入院したのに続いて
今月、今度は大腸憩室炎で入院した。
幸い、いずれも絶食・点滴の
一週間程度の入院で済んだのだけど、
電話で話すと、
母はかなり参っているようだった。
かつての姿とのギャップ
母は肝っ玉が据わっているというか
性格がカラッとしていて明るいし、
いつもポジティブで声も大きい。
人が集まると
常に中心になるような人で、
物心ついて以降、
彼女が落ち込んだり
元気がない図というものを
ほとんど見たことがない。
でも年齢のせいか、
父が入院している間は
本当に(こう言ってはナンだけど)
心配性の老人みたいで…
そんな母親の見慣れない様子に
息子としては
複雑な気分にさせられた。
いつまで経っても母からしたら僕は
今回僕が
100kmのウルトラマラソンを
走ったことを言うと、
「もう二度とそんなことしなさんな」
なんて
割と強く言われて、驚いた。
すごいねぇ、やったね!
そう喜んでくれるかと思ったいたんだけど、
「そんなことして、あんたの身体が心配」
と言う。
まあ、確かに
普通の感覚からしたら
100kmも走るのは
常軌を逸していると言えなくもないし、
それに母からしたら
僕はいつまで経っても息子だ。
「あんた、誰にオムツ
替えてもらったと思ってるの?」
10代の頃でも、40代になっても
なにかあると笑いながら
よくそう母に言われる。
それを言われると、
確かにぐうの音も出ない。
ただ、大学時代、
僕が下宿でギターばかり
弾いているのを知ると
「世界一周のひとり旅でも行ってこい」
ってけしかけるような人だったから
あんたの身体が心配だから
二度とそんなことをするな
みたいに言われるのは、心外で。
”あなたのためを思って”の裏には
心外なんだけど、
母も母なりに年をとって
気弱になっているんだろう。
そう思うと切なくなった。
「あなたのためを思って」
という言葉には
「私を安心させて」
という裏のメッセージが含まれている。
どこかで読んだそんな言葉を
母が僕にもう走らないでほしい
と言ってきたとき、ふと思い出した。
安心させてほしいと思ってるんだね。
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