途方に暮れる姿をありのままに見せる

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親子そろって『自己責任』の滝壺に落ちた、
という表現が胸に痛かった。

でもコレ、不登校あるあるだと思う。

こういう図だ――。

担任の先生から毎日電話がある。
「登校せずに何をしていますか?」と。

それは遠回しに「母親の責任ですよ」と
自分が責められているような気がする。

子どもの気持ちに「寄り添う」、
そんな余裕なんて全然ない。
手を引っ張って無理やり学校へ連れて行く。

夫は夫で、家で息子を叱り飛ばす。

「俺は毎日辛い思いをして会社へ行ってる。
お前は学校も行かずに何してるんだ?」と。

挙げ句の果てには。

実の母親にはこう断罪される。
「あなたが甘やかしてるからよ」と。

やがてママ友の視線が怖くなり、
人目を避けるようになり……。

でもね、と思う。
それはお母さん、あなたのせいでも
お子さんのせいでもないですよ、と。

自己責任という言葉。

コレ、自業自得みたいな意味で使うの、
本当に違うと思うし、本当に嫌だ。

特に不登校やひきこもりに関して。

「育て方が悪い」だの「過保護」だの
「甘やかしてる」だの、何だのかんだの。

外野が無責任にそうやって言うのは、
本当やめたほうがいい。

そうじゃないから!!

と、勝手にヒートアップしたところで。笑

京都大学大学院・那須耕介教授の
最後の一言、これもアリだよね、と。

「子どもが『学校に行きたくない』と言い出したら、親は途方に暮れて当然です。しかし学校に行くにせよ、行かないにせよ、多くの親は早急に『正解』を子どもに示さなければ、と考えがちです。むしろ親は途方に暮れる姿をありのまま子どもに見せて、“立派な大人”であろうとすることを一度やめてみたらどうでしょうか。すると、子どもも時には礼儀正しくなくてもいいし、ありのままでいていいんだと、気づくきっかけになるかもしれません」

“立派な大人”であろうとすることをやめる。

うん、やめようやめよう。

自分を責めるのもやめよう。

大丈夫、マイ・フレンド。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。