私の記憶が確かならば、、、
つやつやボイスで高らかにこう宣言するのは
懐かしの「料理の鉄人」の鹿賀丈史だけど、
昭和生まれの僕の記憶が確かならば、
こういう言い方は昭和にはなかったと思う。
「サクッと」
「ワタシ的には」
「正直ベース」
「ザックリ言うと」
「アリかナシか」
僕はこういう新しい言い回しとか、
絵文字やスタンプがなかなか
うまく使えないんだけど、
今日話題にするのは、
この最後の「アリかナシか」という言葉。
この言い方は好きじゃないなあ、
ということだ。
○○するのはアリ?ナシ?
みたいな記事をよく見かける。
目玉焼きに醤油をかけるのは
アリかナシか?—とか。
この問いの良いところは
論点が明快で、立場を鮮明に
しやすいところだと思う。
分かりやすく、話が盛り上がりやすい。
一方で「アリかナシか」は
単純な対立になりやすく、
特に「ナシ!」という意見は
すごく強く響きがちだ。
ナシは時として建設的な話し合いを
さえぎる高い壁になってしまう。
例えば…
ミーティングで議論が煮詰まる。
シーンと静まり返って、
誰もが腕組みして押し黙っている。
そんな中、
少しでも打開策につながればと思って、
生煮えだけど新しいアイディアを提案する。
すると、すかさず誰かがこう言う。
「いや、それはナシでしょ」
こう言われると、本当にその次を
つなげようという気がそがれてしまう。
僕の短所はこういうシーンに出くわすと、
カチンと来て口をつぐんでしまうことだ。
そういう場合にこそ丁寧に真意を確認して
議論を尽くすのが良いのだろうけど…。
まあ、そんな僕の課題は措くとして、、、
思うのだけど
「ナシ」はやっぱり相手の鼻先で
ドアをピシャリと閉める言葉だと思う。
そもそも目玉焼きをどう食べようが、
その人の自由だ。
そうですよね?
個人の嗜好であって、
善悪の問題じゃない。
そういう意味で「アリかナシか」は本来、
全部アリのはずだ。
私はあなたの意見には反対だ。
だがあなたがそれを主張する権利は
命をかけて守る
こう言ったのは、フランス革命前夜の
哲学者ヴォルテールだけど、
まあそこまでカッコ良くはなくとも、
何かをナシと簡単に済ますのは避けたい。
「アリかナシか」は
出来るだけナシで行きたい。
ん?
よく分かんない言い回しになってきたぞ。笑
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