将来のことを考えて、子どもの今を見ていない

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不登校新聞12月15日号、
フリースペースたまりば理事長
西野博之さんの講演抄録を読んだ。

西野さんの講演は
これまで僕も何度か聞いている。

  • 大丈夫のタネを蒔く
  • 怪我と弁当は自分持ち
  • 安心して失敗できる場を
  • 困った子、じゃなく困っている子
  • 生きてる、ただそれだけで祝福される社会

そういうワードは何度も聞いてきたし、
いつもながら素晴らしい、
と思いながら抄録を読んだのだけど、、、

この講演、紙面で読んでいても
西野さんの話がどんどん
熱を帯びていくのを感じた。

読んでいたら、最後は思わず
ちょっと目頭が熱くなった。

大人に求められているのは、子どもを信じて、腹をくくれるかどうかです。学校へ行かないと将来困るかも知れない、ちゃんと就職できないかもしれない、他人とうまく関われないかもしれない。これって大人の不安です。将来のことを考えて、子どもの今を見ていない。みなさんに言いたいです。問題は起きてから悩みませんか。子どもは今持っている力で今を生きるしかないんです。明日、手に入る力で今を生きることはできません。今がなくなったら未来なんて生きられない。今が大事なんです。

(略)

あなたのお子さんは大丈夫です。そうあなたが思ってあげてください。そして、「大丈夫」という眼差しに包まれたら、子どもは自然と自分の頭で考えて動き始めます。子どもが「大丈夫」を手に入れる前に、大人たちが自分たちの不安を押しつけて子どもをつぶしていく、そんなことはもうやめて、「大丈夫」を手に入れさせてあげてください。

自分の不安を子どもに押しつけない。
子どもを信じて腹をくくる――。

言葉にするとシンプルだ。

でも本当に、心から納得して、
ただただシンプルに、
愚直にそれを親として実践できるか。

ココだよなあ、と。改めて思った次第。

簡単じゃないんだけどね、これが。笑

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。