うちの15歳・通信制高校一年生。
書字の学習障害と軽度の発達障害、
という診断を受けたことがある。
確かに字を書くのは苦手だし、
かなりこだわりの強いところもある。
でも正直、僕自身普段
そのことを意識することは殆どない。
何が言いたいかというと、、、
僕は発達障害について特に
詳しい人間ではないということだ。
「療育」ということ自体全然知らない。
ということで、まっさらな視点で読んで、
そして面白かった。この本のことだ。
療育なんかいらない
著者は発達障害の子の放課後デイサービス
「アイム」代表の佐藤典雅さん。
佐藤さんは4歳の自閉症の息子のために、
家族で療育先進国のアメリカに移住した。
9年間の療育体験を経て帰国、
放課後デイサービスの運営を開始された。
- 自閉症の子は自分を可哀想だとは1ミリも思っていない
- 自閉症は治す・治さないの議論ではない
- そもそも療育で自閉症は治らない
- 療育は結果を少しだけ前倒しすることはできる
- 自閉症キッズを普通の環境にねじ込むのではなく、環境の方から自閉症キッズに歩み寄ればいい
そんな言葉が印象的に残った。
先生から注意されて悩む保護者
中でも。
僕が個人的には一番ガツンとなったのは
とある保護者と佐藤さんのやりとりだ。
多動症の息子さんを持つ母親。
学校の先生からことあるごとに
問題行動を指摘されて悩んでいるという。
どんな問題行動を指摘されるかと言うと、
- 静かに座っていられない
- 勝手に教室の引き出しを開けてまわる
- 絵の具の筆の先を舐める
とのこと。
それはたんに好奇心が強いだけ。
そのことの何が問題なのか?
と、佐藤さんに問われてお母さんは言う。
お母さん「でも先生から、毎回呼び出されて」
ノリ「はいストップ、お母さんそこまで。先生にいわれたっていいじゃないですか。うちは、それでかまいませんって、いえばいいじゃないですか」
お母さん「でもそんなこといったら、協力的ではない親だって、先生から思われるじゃないですか」
ノリ「それはお子さんの問題でなく、お母さんの世間体の問題ですよね。子どものためといいつつ、実はお母さんのためなんじゃないですか」
これは本当にそうだなあ、と。
そしてこの呪縛は、注意していないと
結構陥りやすいものだよなあ。
特に親という種族にとっては。
――そう思った。
親の役割と仕事は?
その他、
- 日本の福祉と学校は、なぜダサい?
- 子育ての本質は”楽しむ”こと
そんな章のタイトルも内容も痛快だった。
(僕もダサくてセンスがないのは大嫌いだ)
最後にこの一節を紹介したい。
「子どもの障害は、親のせいではない」
それぞれの人にはそれぞれの生まれもった宿命と人生があるのだと思う。障害は、その子どもが生まれもった「魂の課題」ともいえる。もしそうなのであれば、その子どもが自分の人生をまっとうできるようにサポートするのが、親の役割だ。あとは親自身が自分の人生を楽しむのが、親の仕事だ。
子どもが自分の人生をまっとうできるよう
サポートするのが役割。
あとは自分の人生を楽しむのが仕事。
そんな感じでいきたいものですよね!
今日も良い1日を。
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