こんなことを書くと、自分が本当に
年寄りみたいな気がするのだけど、、、
学校を出て働き始めたとき、
(1994年の春のことだ)
会社のデスクにはパソコンがなかった。
パソコンは一人一台ではなく課で一台、
それもウィンドウズじゃない、
真っ黒な画面のDOS/V機だった。
携帯電話はあったけど、
持ってるのはある程度の役職の人で、
新入り営業マンが持つのはポケベルだった。
印刷といえばまだまだポジと版下の時代で、
広告会社の新入り営業マンにとって
「入稿」は結構な一大事だった。
朝、手帳を見て
「今日は3件も入稿があるぞ」
と思ったものだった。
そんなこんなをふと思い出した。
今、制作している不登校インタビュー事例集
『雲の向こうはいつも青空』Vol.2。
あわせてその紙帯と、改定版を制作している
『不登校日記|僕らの場合』の3件を、
入稿しなければならない。
インタビュー原稿はOKで戻っていたけど、
うちの奥さんのこだわり校正が止まらない。
お盆のここ数日は、
彼女が徹夜で原稿をチェックして昼間寝て、
僕が早朝から修正して夜は早寝して、
という昼夜2交代制だった。
木曜日だった入稿予定が金曜にずれ、
土曜の午前中が最終防衛ライン、
でも朝起きるとゲラの束が机に置いてある。
見るとうちの奥さんが入れた大量の赤字。
なんとか朝のうちに修正を済ますも、
今度はうちの奥さんのコラム原稿が
間に合わず、出かける前の入稿が叶わない。
でも結果から言うと、ノートPCを
新幹線に持ち込んで、新幹線のWiFiを使って
なんとか午前中ギリギリに
入稿データをアップロードできた。
なんとも――いい時代じゃないか、と思う。
ポジと版下とDOS/Vとポケベルに比べたら。
1万キロゲームといい、新幹線入稿といい、
テクノロジーの進歩を実感する――
そんなこんなのここ数日、
お盆奮闘記でありました。
詳細は追ってお知らせしますが、
『雲の向こうはいつも青空』Vol.2、
予定通り発売可能と相成りました。
報告まで。
良い1日を。
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