学校へ行きたくない君へ

「積ん読」リスト最上位の1冊

僕にとって「積ん読」のリストの中でも
この一年弱、ほぼ最上位に
”君臨”し続けてきた本がある。

『学校に行きたくない君へ
(全国不登校新聞社編)』だ。

え?
今更?

っていうかお前、読んでなかったのかよ?

と思われるんだろうな、
なんて思いつつ…。笑

なぜか今朝、突然
読む気になって一気読みした。

大先輩たちが語る生き方のヒント

「不登校の若者たちが体当たりで取材した
20名の大先輩たち」

と帯にあるように、
不登校新聞の子ども・若者編集部の記者が
各界の著名な方々へ
インタビューした記事をまとめたものだ。

個人的に印象的だったのは、
リリー・フランキーさん、西原理恵子さん、
田口トモロヲさんあたりなんだけど、

以下、読了直後の記録として、
僕が特に響いた箇所を2つ紹介。

ブレないのがアカン

ひとつめは玄侑宗久さんの
「揺らいでもいい」という言葉。

人は「変わらない」ことを大事にしすぎているんじゃないでしょうか。何かを経験すれば「人生とはこういうものだ」と確信を持とうとする。揺らがない、ブレない、それがアカンのです。頑丈そうに見えて免震構造がない。

一本筋が通っている。ブレない――。

そういう言葉はかっこよくて、勇ましい。

でも免震構造がない。
この発想は本当に目からウロコだった。

信じて待ってほしかった

そしてもうひとつは、辻村深月さんの言葉。

親としては子どもの今後を決めてあげないと責任を放棄している気にもなります。でも、親が「子どものために」と動きまわっているときは、「ああ、やっぱり信じてくれないんだな」と子どもは思ってしまうこともある。(中略)
私は「私の選択を信じて待ってほしかった」と今は思います。

私の選択を信じて待ってほしかった――。

ずしんと響くひと言だ。

信じて待つ。

そう思うのは簡単だけど、
実際に信じて待つのは難しい。

でもだからこそ、本当に大切なんだ、とも。
あらためて。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。