2本のスウォッチとリビングの時計。不登校の子どもが生きている「タイムゾーン」

 

 

 

出国手続きを終えたあとに、、、

成田空港の免税店で、スウォッチを買う。

それが20代の頃の僕の
海外旅行のルーティンだった。

もちろん、時計はつけて家を出る。
成田で買うのは現地時間表示用の時計だ。

そして左腕に2本巻きつける。

「なんで2本時計してるの?」

ときどき旅先で聞かれることもある。

もちろんこう答える。

「現地時間と日本時間なんだ」と。

何が言いたいか?

いちいち時差を計算したくないんだよね。

でもって現地も日本も両方瞬時に知りたい、
俺っち欲張りさんなんだよね。笑

と・い・う・こ・と・で。

早速リビングにある時計をひとつ、
昨日の朝から現地時間用に変えた。

どこの現地時間?

もちろん、我が家の留学生の
住む街の現地時間だ。

チラチラと合間合間にその時計を眺める。

「ああ、今頃起きたかな」
「そろそろ昼飯の時間だ」

などなど。

日本は朝の7時半だ。

ちなみに――。

今、彼に電話をかけて

「朝だぞ、早く起きなさい!」

と怒鳴る親はいない。

そうですよね?

当たり前の話だ。

彼は今、彼のいる場所の
「タイムゾーン(標準時)」
で生きているのだから。

でも、ふと思ってしまう。

こと「不登校」になると、僕ら親は
これと同じことをやってないだろうか?

世間の時計は朝の7時半を指している。

親は必死にこの世間の時計を
守ろうとする。

でもさ、よくよく考えてみれば
これって時差がある相手に、
無理やり日本の朝の時間を
押し付けるようなものじゃないだろうか?

不登校を受け入れるって、実は

「ああ、この子は今、僕らとは違う
タイムゾーンで生きているんだな」

と認めることなんだと思う。

世間に合わせようとするから苦しい。

「そっか、今はそういう時間帯なんだね」

と、子どもの内なる時計を尊重してみる。

まずは時差を受け入れてみませんか?

遠い異国の空の下。

眠っているであろう息子を思いながら、
そんなこんなを思う朝。
(少年よ、がっぽり眠れ!)

今日も良い一日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在21歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。