昨日は夕方ホテルでサッカーを見たあと。
豪遊しちゃったんだよね。
サイゼリアで。笑
一度やってみたかった、
ひとりサイゼリア飲み!!!
ということでフロンターレの勝利を祝うべく
初めて一人でサイゼリアに入る。
いざ、注文。
・アンティパスト
ムール貝ガーリック焼き
・プリモピアット
ミラノ風ドリア
・セコンドピアット
若鶏のディアボラ風
よくYouTube動画とかで紹介されてる
「コスパが良くて美味しい」とされる
王道ものであえて組んでみた。
これに加えてガーリックフォカッチャ。
そして赤ワインのデカンタ大。
しめて合計1800円。
いや、豪遊しました。笑
正直、味はかなり濃いめで。
その分、食欲とアルコールが進む
あえての設計なんだろうけど、
まあ一度は堪能してみたかったんでね。
満足しました。
ということで今日は思い出話。
30代前半のころ、だから20年前か。
出張でイタリア本社に行った。
マーケティング担当のノヴェーロと
広告担当のカッポトルト。
日本支社からはリュウさんと僕とで
この二人に会いに行くという話だった。
こちらからのお願いというか、
要望を出しに行くのが主たる要件。
ところが僕らの話を聞き終わるや否や、
ノヴェーロに第一声から木っ端微塵にされた。
まさに取りつく島もない。
そして本社の担当が認めないなら
進捗の可能性はもうゼロだ。
なかなかに厳しい展開だった。
絵に描いたラテン系のノヴェーロと比べて
カッポトルトは小男で無口ないい奴だった。
消沈する僕らを気遣ってくれてなんだろう。
ディナーに誘ってくれた。
郊外の割とお高めな、
かなりいい雰囲気の隠れ家リストランテ。
カッポトルトは相当な鉄道模型オタクで、
この趣味に一財産も二財産もつぎ込んでる。
ぜんぜんイタリア人に見えない。
でもこういう人もけっこうイタリアには
いるんだよね。イメージ先行しがちだけど。
まあ、そんな話で和やかに食事は進んだ。
問題が発生したのはメイン料理の
セコンドピアットでのことだった。
「君たち、お肉は好き?
盛り合わせを頼もうか?」
聞かれてリュウさんと僕は無邪気に
「シィ、シィ」なんて言ってしまった。
この肉の盛り合わせ料理が僕の人生史上、
最大の難関で最大の苦行だった。
まず出てきた肉の量が半端ない。
皿いっぱいに天高く盛られていて、
8種類くらい違う部位がある。
しかもサーロインとか赤身とか、
日本でみるそういう穏やかなやつじゃない。
野生味あふれる、ザ・肉、肉、肉、肉。
しかも味付けは全部塩胡椒のみ。
要は食べ比べ、じゃないけれど、
肉そのものを味わうために
味付けはきっと最小限にしてある。
この肉たちが、やばいくらいに
日本人にはキツい匂いと味の連発で。
4種類くらい食べたところで
舌と胃袋と満腹中枢が悲鳴を上げた。
もう無理。食べられない……。
そうすると!!!
話には聞いていたことだけど。
料理を残すと本当に出てくるんだね、
シェフが。それこそ血相変えて。
いや、まずくて食えないわけじゃないんだ。
でももう、とにかく満腹で。ごめんなさい。
必死に言い訳するもシェフ、
完全に気分害しているのがよーくわかった。
あれは本当にキツかった。
ちなみにカッポトルトは涼しい顔で、
小さな手でナイフとフォークをコキコキ
器用に動かして普通に平らげていた。
何が言いたいか?
日本人のように「お客様は神様です」
とへりくだりすぎるのはおかしいと思う。
でも料理残すと厨房を飛び出してくるのも、
やっぱりね、僕はどうかとも思うんだよな。
要は「中庸」が大事だよね。なにごとも。
学校行かなきゃ人生終わる、は極端だし。
学校なんて行く必要全然ない、も極端だし。
一方に偏りすぎることのないように。
――できればしたいものデアリマス。
いやあ、しかしあの体験はトラウマになった。
おかげで海外では頼む量は必ず慎重に、
気持ち少なめにするようになった。
そういう意味で。
サイゼリアは良かった〜。
なんせ安心して豪遊できる。笑
なにごとも中庸で。
今日も良い1日を。

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