再登校だけがゴールじゃない

 

 

早起きした日は積ん読の日!

ということで読んだ。

『学校に行けない子どもの気持ちと向き合う本』

著者は親子問題専門のカウンセラーとして、
これまで1万5千人以上のカウンセリングを
してきたという「お母さんの学校」
校長の矢部裕貴さん。

「確かに」という気づきの多い1冊だった。

タイトルは

『学校に行けない子どもの気持ちと向き合う本』

ではあるのだけど――。

子どもの気持ちと向き合うこと以上に
子どもを持つ親自身の気持ちと向き合う本、
という印象が強かった。

個人的に一番盛大に「確かに!」
が発動したのは第1章の中の
「ものの見方を変える」だった。
引用する。

カウンセリングをしていると、ほとんどの方が「どうしたら学校に行けるようになりますか?」と聞いてこられます。
そのときに僕が最初に返す言葉は決まっています。

「学校に行かないといけないんですか?」

(中略)

親は誰でも子どもに幸せな人生を送ってほしいと思っています。でも――

人間関係がしんどいのに無理矢理学校に行って、残りの学校生活をずっとしんどい中にいることが、本当に子どもの未来の幸せにつながるでしょうか?
学校の授業がわからない、理解できなくてつらいのに、学校に行くたびに勉強が嫌いになって、一生勉強なんかするか! となっていくことは本当に子どもの未来の幸せでしょうか。

今、学校に行くことが、子どもの未来の幸せに本当にいいことでしょうか。
そう言うと、たいていの親御さんたちは「あっ!」と気づかれます。

それは僕が「子どもの未来の幸せのために」とつけたからです。

カーナビは、現在地とゴール(目的地)を設定しないと稼働しません。

現在地は「うちの子は学校に行けない状態だ」です。
では、ゴールはどこに設定しましょうか? 中学・高校・大学進学? いい企業への就職? 安定した生活?
それは何のために?
そう、子どもの未来の幸せのためでしたよね。それがゴールです。

と・は・い・え――。

頭でわかっても心が追いつかない。
それが不登校の子を持つ親の辛いところで。

具体的にどう子どもと接していけばいいか、
についても第3章以降、非常に具体的で
わかりやすく説明されている本だった。

「お子さんにどうなってほしいですか?」
「あなたはどんなお母さん・お父さんになりたいですか?」

「はじめに」で投げかけられた
この2つの質問。

きっと読み終わったときには、
より前向きで具体的なものに変わる。

そんな1冊になると感じました。
よろしければ。

今日も良い1日を。

プロフィール写真

 

記事を読んで何か感じることがあれば、ぜひコメント欄にご意見やご感想をお寄せください。

更新の励みになります。バナーのクリックお願いします!

にほんブログ村 子育てブログ 不登校・ひきこもり育児へ
Sponsored Link



まず親が幸せになる|びーんずネット

不登校のセミナーやカウンセリング、インタビュー事例集をお届けする活動を夫婦でしています。ぜひご覧ください。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。