渋谷という街は、実は割と身近な街だった。
学生時代の後半は吉祥寺に住んでいた。
なので井の頭線を使って渋谷へ――。
通学経路でもあったし、なにしろ
タワーレコードやディスクユニオンとかね。
足繁く通ったし、学生時代の飲み会も
大抵は渋谷でしていた。
要するに毎日のように、
渋谷という街を歩いていた。
30年以上前、1990年代前半の話だ。
別に渋谷が好きだった訳じゃない。
汚かったし、ゴミゴミしていたし、
特にいい印象があったわけじゃない。
でも一応、当時はほぼ隅から隅まで
何がどこにあるかは把握できていた。
少なくとも歩いていて迷うことはなかった。
もちろん今は違う。
地上ならいざ知らず、
地下の乗り換えでは普通に迷ってしまう。
渋谷自体、まったく別の街のように
獰猛に進化し続けているからだ。
今はめったに渋谷では降りない。
だからこの一節に
めちゃめちゃ共感してしまった。
でも、渋谷を避けているという話をすると、案外8割くらいの人が「わかる!」とおっしゃるんですよね。わかりにくい、行きたい場所がない、人が多すぎる、など理由は様々だが、共通しているのは、もうあそこは「自分の街」じゃないという思い。誰のため、何のためなのかトンと分からぬまま馴染みの場所がどんどん壊されていく街への違和感と悲しみ。そんなものを置き去りにしてどこまでもピカピカになっていく渋谷が私は怖い。
そう、そう、それそれ!
あそこはもう僕の街じゃない。
誰のため、何のためなのかが
トンとわからない。
そのまま馴染みの場所が壊されていく、
その違和感と悲しみ。
そうしてどんどん、
ツルツルでピカピカになっていく。
あ、こうして書き写しながら思った。
これ、今の日本そのものみたいだ。
誰のため、何のために
ツルツルでピカピカになっていくのか?
いや、綺麗になるのは悪いことじゃない。
東急という会社を批判したいわけでもない。
なんというか。
これ、単なる昭和育ちの
ノスタルジアなのかな?
という素朴な疑問もある。
でもこうしてブログに書きたくなるくらい、
頭もげそうなくらい、共感した一節だった。
もう僕は渋谷に行くことなんてないので
別にどうでもいいことなのだけど。
ただそれでもやっぱり一応は
青春時代の原風景でもあったのでね。
違和感と悲しみと怖さはあります。
新宿には感じないな、この気持ちは。
はい、それだけです。
やっぱノスタルジアですかね?
さあ、今日も俺は川崎市高津区溝の口の
コワーキングスペースでがんばるぞ。笑
良い1日を。
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