アメリカの臨床心理学者
トマス・ゴードンが開発した親業
(Parent Effectiveness Training)。
前回、親も子もどちらも
勝ち負けのない勝負法のことを書いた。
今回も引き続き、それについて紹介。
勝負なし法の6つのステップ
具体的なステップはこうだ。
第一段階:
問題を明確にする
第二段階:
考えられる解決策を出す
第三段階;
解決策を評価する
第四段階:
双方納得いく解決策を決める
第五段階:
解決策を実行に移す
第六段階:
結果を評価する
とかく第二段階の
「解決策を出す」ことと
第四段階の
「双方納得の解決策を決める」に
目が向きがちなんだけど、
実際に講座でロールプレイをして
一番大切だと感じたのは、
第一段階の
「問題を明確にする」ことだった。
子どもの部屋が汚い、というワーク
講座の中でロールプレイしたのは、
子どもの部屋が汚いので、
きちんと片付けてほしい、
という欲求を持った親と、
親があれこれうるさく言うのを
嫌がっている子ども。
それぞれの欲求が
詳細に書かれた紙を読んで、
それに沿って、解決策を模索する。
相手の紙に書かれている内容は
もちろんお互いにわからない。
なかなか、スリリングな設定だ。笑
僕がやったのは親の役で、
そしてやってみて本当に思ったのだけど、
こうして
「相手の本当の欲求は何だろう?」
と意識して能動的に聞けば、
ちゃんと見えてくるものがある。でも、、、
「本当の欲求は何か?」
を意識していないと、きっと
自分の言いたいこと
伝えたいことを
いかに、もれなく、十分に、
相手に伝えようとするか、
それに終始してしまうと思う。
そして言いたいことを
好きなように好きなだけ言って、
でも通じなくて、
なんでわかってくれないんだ!
なんて、憤慨する。
本当の欲求をきちんと理解する
宿題としても勝負なし法をやった。
僕について言えば、個人的な、
ある問題をテーマにした。
その中で気づいたこと。
僕は最初、
「相手がすぐにフィードバックをくれないこと」
が問題だと思っていた。
でも、なぜそう思うのか、
なぜそう思うのかとなぜ思うのか、
とトヨタ式じゃないけど
なぜ、なぜを何度も繰り返していくと、
僕の本当の欲求は
フィードバックのタイミングではなくて
予定したスケジュール通りに進めたい
ということがわかった。
ここがとても大きなところで—
本当の欲求や問題が明確になると、
当初自分では思いもかけなかったような
解決が出てきたりする。
自分の欲求と
相手の欲求を掘り下げて、
問題を明確にする。
相手の話を”能動的”に聞いて
非難がましくなく
”わたしメッセージ”で伝える。
不思議なもので、そうするだけで
コミュニケーションってこんなにも
明るく変わるもんだなあ、と。
もっと早く習えば良かったぜ、親業…。
親業がどんなものだか
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