前提を揃える議論

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2日続けてスクールカウンセラー
(SC)のことを書いた。

そーじゃねーだろー

2022.05.01

子どもたちに選ばれているかどうか?

2022.05.02

Facebookにもたくさん
コメントをいただいたので、
返信書きながらあれこれ考えた。

んでもってちょっと疲れたけど、
少しだけわかった。

いったい俺はなんでこの話題に
そんなに反応してるんだろう?

それは、、、

と、ずばり言う前に、思うのが
「前提が違うなあ」ということだ。

A)不登校の解決は再登校
B)不登校の解決は本人の幸せの回復

この前提が違うと、
話していても全然噛み合わない。

僕のようにB)の人には

教委に対しては「税金を使ってSCを配置しているのだから、不登校の減少など目に見える結果を示すべきだ。SCの研修により力を入れてほしい」と求めた。

という「不登校の減少」は全然
「目に見える結果」とは思えないからだ。

むしろ逆に「早期発見」されちまって
「助言」だの何だの、結局のところ
マイルドなだけの「脅迫」をされて、だ。

仮に無理やり学校復帰したとしても、
本人の心の傷は深まりばかりだ。

実際問題、自殺した若者のうち75%は
一時的に不登校を経験するも
比較的短期間で学校復帰していた、という
精神科医の松本俊彦さんの研究もある。

だから問題にしたいのは
社会全体の前提がA)ではなく、ちゃんと
B)にモードチェンジすることだと思う。

特に保護者、教員、教育関係の人。

この人たちは待ったなしで
きちんとしたモードチェンジが必要だ。

言い方厳しいよ。

思い切り言い方厳しいけど、SCに
ちょっと1、2回相談したくらいで、
子どもがホイホイ学校に戻るような、
親も助言でスッキリ納得!のような、
そんな甘い問題じゃないと思うからだ、
不登校は。

そんなに簡単な話じゃない。
経験的に言っても。

だから

不登校の減少など目に見える結果を示すべきだ

こういうA)前提の乱暴な決めつけには
「おいおいおいおい」となる。
「そーじゃねーだろーがよ」
とレッドカードを出したくなる。

のかな? 僕の場合は。

どうも枝葉末節な話が多い印象で、
モグラ叩きにあまりに熱心と言うか。

前提を揃える議論がもっと
なされていいのでは?

そして親も、もっと変わるべきだ。

不登校を学ぶ必要がある。
情報仕入れて、自分の価値観と
しっかり向き合ったほうがいい。
学校任せにしないで。

いや、本気でそうしてみると
悪くない地平が開けますよ、本当に。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。