頑張り過ぎず諦めず

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ああこれは良いマントラだなあ、と思った。

日本講演新聞4月18日号の中村信仁さんの
コラム「話のビタミン」に出てくる話だ。

「頑張り過ぎず諦めず、頑張り過ぎず怠らず」

という日高晤郎さんの言葉だ。

自分ばかりが頑張っているという思いが強いと、どうしても人を責めてしまいます。
「俺がこんなに頑張ってんのに何でちゃんとやんないんだよ!って。自分と同じ歩調を周りの人に求めすぎてしまうんです。だから頑張り過ぎず諦めず、でも、頑張り過ぎず怠らず。これくらいがちょうど調和が取れていいんだと言っていました。

わかるなあ、ホント。

自分としては背中を見せてるつもりで。

「これって僕の仕事なんですか?」
「私の担当範囲じゃないですよね?」

そうやってポテンヒットみたいに落ちて
誰も拾わない仕事は、率先して引き受けた。

そもそもスタッフ同士、仕事を醜く
押し付け合うのを見るのが嫌だった。

なんなら仕事は人の2倍やって当たり前だ、
くらいに思っていた。
自分がマネージャーなんだし、と。

本当は交通整理をすべきだったんだけど、
つい、背中を見せる方面に走ってしまった。

なんと言っても転職回数なら人に負けない、
根無し草のジョブホッパーだったから。

結果を出してこその外様で傭兵だ。
誰からも「お手並み拝見」と見られてる。

そんなふうに常に肩に力が入っていた。

終わらなければ深夜残業もしたし、
土日も一人、オフィスに出て仕事した。

思い返せば息子が不登校になったのは
転職した年で、僕は41歳。
絶賛肩肘張ってたころだった。

頭の中で常に鳴り響いていたのは
「頑張れ負けるな、絶対に結果出せ!」
ということだけだった。

あれ?
俺はいったい何を書こうとしてたんだろう?

思い出した、不登校の話だ。

「こんなに頑張ってるのに」

そう思う気持ちは相手を責めがちになる。

自分はこんなに頑張ってるのに、
ゲームばかりで夕方まで寝て、
本当にいったい何なの?
親の気持ちも知らないで!

と、責めていても、
結局、誰にもいいことはない。

そうですよね?

だから頑張り過ぎず諦めず、
でも、頑張り過ぎず怠らず。

かつての自分に向けて、そして今後
カリカリしたときのマントラとして。

頑張り過ぎず諦めず、頑張り過ぎず怠らず。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。