楽しくて一日があっという間に過ぎた|忍介通信11(不登校126日目)

忍介通信11
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不登校126日目 2014/3/18 13:57送信

いつも忍介通信への丁寧なお返事ありがとうございます。

週末は久々会えて、楽しかったです。

 

昨日はデモクラティックスクールの一日体験入学でした。

何しろ昨年1112日の最後の登校日以来4ヶ月以上、平日ずっと家に籠っていた忍介が早起きして(6:00前に起きました)、小学校ではないにせよ、学校と名のつく、知らない人間達の中に自分から望んで入って行こうと用意をしているのを見て、思わずグッと胸が熱くなりました。

あかねさんが送り迎えしてくれたのですが、行く道すがら、スクールは自由で、勉強もしたくなったらできるし、ゲームは持っていけるし、そこがいいんだよ、と力説していたそうです。

そして終わっての感想は、楽しくて一日があっという間に過ぎたそうです。

 

毎日ヒマで退屈でしょうがない、人間は何のために生きているのか、神様なんてどうせ人間のことを気にかけてなんかいないんだ、とボヤいているのをしょっちゅう忍介から聞かされた身にとっては、楽しくて一日があっという間に過ぎたという感想は、本当に嬉しいものでした。

 

自主性と社会性を身につけて、何より自信を取り戻すための場として、彼にスクールでの生活の機会をあげたいと思います。

勉強は、彼自身の興味に任せます。子どもを100%信じる、という勇気と我慢が必要な選択です。

 

ちなみにこの後のステップは一次面接→一週間体験入学→最終面接→生徒たちの承認を得て入学という形です。

もちろん、忍介自身がこの先、体験入学の中で違和感を感じた場合は取りやめるつもりです。

あくまでも彼にとってのベストは何かという視点は忘れないつもりです。

また僕らも過度にスクールに期待し過ぎないようにしたいですし、彼に僕らの希望を押し付けるようなことがないように注意したいと思います。

特に僕は自分の意見を言わずにはいられない人間なので、この点十分に留意したいと思います。

 

でも今改めて思うのは、僕自身お父さんお母さんに教育の面で一番感謝しているのは、中高一貫校での機会をもらえたことでした。

そして一番良かったことは、突き詰めて思えば、6年間の自由な時間をもらえたことでした。

 

そりゃあ多少は勉強もしましたが、よく思い返せば、高校三年生まではビリから数えた方が早かったし、とにかく高校受験や何やらに追われず自由に野球やバンドや好きなことを10代で思う存分やれたことが一番良かったです。

僕の行った学校に比べればスクールは過激なまでに自由ですが、もしかしたら本質は少し近いものもあるような気もします。

 

また改めて近いうちに連絡しますね。

ではまた。

純一

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。