目標は「再登校」なのか?

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先週末に行った登進研のセミナー
「不登校――なぜ、人は思い込みに
とらわれてしまうのか」
で7番目にあった質問、

目標は「再登校」なのか?

が良かった。

このところ、インタビュー事例集の
発売にかまけてあれこれしてるうちに
内容を忘れてしまいそうなので
メモをもとに今日はその内容を紹介。

目標は「再登校」なのか?

答えてくださったのは
公認心理師の大谷早紀さんだった。

結論から言うと再登校が目標ではない。

本人が無理せず楽しく
過ごせることが目標だ。

学校に行っていない時間は
「空白の時間」ではない。
自分を耕す時間でもある。
ゆっくり自分の時間を過ごす中で
何かを見つけていくことが多い。
登校以外の小さな変化や成長もある。

――とまあ、ここまでは
「確かにそうだよね」
と思って聞いていた。

僕がハッとなったのは
大谷さんが仰ったこんなくだりだった。

再登校を目標にすると、

  1. 登校か
  2. そうでないか

その2択になってしまう。

今日も行けなかったという
「負けの毎日」になってしまう。

これは辛い、と。

ああ!!

確かにそうだった。
思えば「負けの毎日」だった。

今日も行けなかった。
明日はどうだろう?
来週からはどうだろう?
3学期からはどうだろう?
4年生になったらどうだろう?
中学生になったらどうだろう?
ってこのままずっと行けなかったら
どうなってしまうんだろう?

以下、エンドレスループだ。

目標は再登校じゃない。

本人が無理せず
楽しく過ごせることが目標だ。

考えてみれば――。

何のためにあれこれ心配してるのか?

それは子どもの幸せのためだ。
幸せな人生を願ってのことだ。

そうですよね?

であるならば、、、

負け続ける目標を
無理に立てる毎日は不毛だ。

8年前、息子の不登校に慌てふためき、
なんとか学校に行かそうと、
あの手この手で脅し、なだめすかしていた
あの頃の自分に教えてあげたい。

「おーい、その目標おかしいぞ」と。

そこじゃないんだよな、と。

切り替えるの、簡単じゃないんだけどね。
でも大事なポイントだと思う。

今日も良い1日を。

P.S.
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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。