達也君(仮名)は小さい頃から
なかなか友達ができなかった。
小学校ではいつも一人で
休み時間には本を読んでいた。
中学になると
オンラインゲームに夢中になった。
相変わらず友達はほとんどできなかった。
成績は優秀だったので
高校は地元の進学校に入学した。
そして夏休み明けから不登校になった。
「せっかく進学校に入学したのに」
と母親は涙を流した。
思春期外来に来た達也君は
「僕には味方が一人もいない」
と涙を流した。
学校ではいつも一人。
それが辛くて休むようになった。
でも家では親が毎日
学校に行けとうるさく言う。
弟も登校できない自分を馬鹿にする。
誰も僕のことをわかってくれない――。
という切ない話だった。
ところが、面白いもので。
その1ヶ月後から達也君は
登校を続けるようになった。
そしてそのまま卒業式まで通い続けた。
きっかけは実にシンプルなことだった。
何があったか?
は記事をお読みいただくとして。
ここだなあ、と思った。
私たち大人は、思春期の子どもたちを、どうしても「自分より未熟な存在」として見てしまい、対等な関係を作ることが難しくなります。不登校の子どもであれば、なおさらそういう見方をしてしまいがちです。その結果、大人は、子どもたちに「世の中の当たり前」を押しつけることになります。「できないこと」や「やらないこと」があるなら、がんばってできるようになることが学校や社会で生きていくために必要だと、子どもたちに教え込もうとします。しかし、そんな話を聞かされ、子どもたちがすぐに変わることはまずありません。
(中略)
私たち大人が子どもたちの「味方」になるには、まず、子どもたちに対する「見方」を変えること、ということでしょうか。
教え込もうとしても子どもは変わらない。
味方になるには見方を変える。
本当にその通りだよなあと。
この副担任がしたことだって、
実にシンプルなことだ。
でもこのシンプルなことが
できる人は本当に少ない。
と、改めて思う次第。
見方を変えて味方に!
今日も良い1日を。
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