ひたすら休む秋があったっていい

 

 

 

白湯を飲んでいる。

すっかり秋の空気だ。

週末日曜日には20km走り、
その前日は等々力でサッカー観戦。

僕自身はスポーツの秋を満喫している。

でも、この季節。

世間が「行楽だ」「スポーツだ」と
元気になればなるほど、なんだか
胸がざわつく人もいるはずだ。

近所の小学校から聞こえてくる
運動会の楽しそうな歓声やピストルの音。

SNSに並ぶ、友人の家族旅行の写真。

部活帰りの快活な中学生たちの笑顔。

不登校の子どもと家の中で過ごしていると、
そういう世間の楽しそうな空気が
やけに眩しくて、時にしんどくなる。

「みんな前に進んでいるのに」って。

ひるがえってうちはどうか?

まるで静かな海の底でひっそり、
肩をすぼめて生活してるみたいな気がする。

そんなことはないだろうか?

今はもう昔、13年前の秋。

息子の不登校は青天の霹靂だった。

「まさか、うちの子に限って!」だった。

そして焦った。焦りに焦った。
どうすればいいのか、見当もつかなかった。

ニッチもサッチも行かない。
どんどん取り残されていく感しかなかった。

でもね。

13年経って思う。

多少の早い遅いは関係ない。

周りが走っているからって、
無理して一緒に走る必要はない。

あ、僕は20kmとか勝手に走るけどね。笑

「スポーツの秋」もいい。

だけど「ひたすら休む秋」があったっていい。

なにしろ人生、長いんだから。

毛布にくるまって一日中ゲームしたり、
ただゴロゴロしたり。

そんな時間ってなかなか持てるもんじゃない。

長い目で見ればそれも立派な栄養になる。

別にうちの例がいいって威張る訳じゃない。

でも結果的には長い長い休養の期間があって、
彼にとって13年後の今がある。

「他所は他所、うちはうち」

ひとたび子どもに何かねだられると
僕ら親はそう諭す。
(そうですよね?)

でもこと不登校になると逆になる。

「他所は他所」じゃなくなっちゃう。

考えてみれば不思議な話じゃないですか?

やっぱり「比べる意識」があると辛いよね。

まずは温かい白湯でも飲んで、
目の前の辛い現実はやり過ごしましょう。

そう、華麗にスルー。これも立派なスキル。
身につけていきましょ、真面目な話。

今日も良い一日を。

P.S.
今月は神戸でセミナーと散歩会をやります。お近くの方、お申し込みお待ちしています!

P.P.S
あの、僕は誰に何を言われなくても勝手に走りますが(笑)、初にして最後の著書『走れジュンイチ』も絶賛発売中です。全編純ちゃん節全開の熱血長編マラソン完走記。秋の夜長の「読書の秋」によろしければぜひ!

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在21歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。