生きていてよかったと思える道

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子どもが学校へ行かないこと。
それが引き起こすあれこれのドタバタ。
派手な夫婦喧嘩。

そしてたどり着く自問。
「なぜ自分は息子に学校に行って欲しいと
思っているのか?」

何度も繰り返し書いていることだけど、
やっぱりこの経験は自分には大きかった。

合わない靴なら、
無理やり履く必要なんてない――。

不思議なことに、、、

長い時間をかけてそれが
こだまのように僕を追いかけてきた。

自分は今、この仕事をしていて
本当に幸せなんだろうか?
靴に自分を無理やり合わせてないだろうか?

しんどかったし、孤独だった。
キツかった。自分がすり減る感覚があった。

だから会社員を辞めた。

いい歳したおっさんが弱音を吐くな。
辛さ苦しさは誰にだってある。
辞めたいなんて単なる甘えじゃないか?

誰かにハッキリそう言われたことはない。

でもそれに近い視線や空気は
しょっちゅう感じたし、実は今も感じる。

いや、自分自身、心のどこかでまだ
そう思っているのかも知れない。

なんかね。

僕にはそういう引け目があるからこそ、
なのかも知れないけど…。

田中茂樹先生の新刊
「去られるためにそこにいる」
の中にあった
「生きていてよかったと思える道」
というワードがすごく好きだ。

「仕事を続けられない」
と子どもから相談されたら――。

「とにかく我慢して頑張れ」
と親は自分の考えを押し付けるのではなく。

どのようなところがしんどいのか、続けられない、続けたくない理由は何であるか、子どもの思いによく耳を傾ける。そして必要な場合には、「生きていてよかったと思える道を探し続けることが大切だよ。自分も応援するよ」と勇気をもって励ますことではないか。答えのない問題に苦しむ子どもに寄り添うことではないか。一緒に苦しむことではないか。

生きていてよかったと思える道を探した結果として、苦しくても今の仕事を続ける選択をすることもあるだろうし、よくよく考えたうえで別の道を探すことだってあるだろう。

親は経験したことがない、想像もできない時代を生きていく子どもの支えに親がなれるとしたら、そこだろう。

この一節を読むと鼻の奥がツンとなる。

生きていてよかったと思える道。
それが一番大事だと思う。

息子にも伝えたいし、
自分も実践していきたい。

カッコ悪いところも見せながら。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。