ソコじゃないんだよね

 

 

 

びーんずネットの活動を夫婦で始めて八年。

同じくこのブログの毎日更新を始めて八年。

本当にありがたいことに、
割と日常的に嬉しいお便りをいただく。

会社員時代にはこんな嬉しい便り、
もらうことなんて稀だったのにね。

本当に役得そのものでしかない。

「嬉しいお便りってどんな?」

創作して書くと例えばこんな感じだ。
(あくまでも創作です)

これまでのひきこもり生活がウソのように、娘は今では元気に毎日高校に通っています。

高校では部活にも入って、友達も沢山できたようで……休日は彼女たちと街へ出かけるようにもなったんです。スタバで一緒にお勉強するとか、もう数年前を考えるとびっくりの変化!

終わりの見えない暗黒のトンネルの中で、思い返せば豆マメ通信や会報誌の情報が支えになりました。本当にありがとうございました。

これを機に定期購読は解約しますが、同じ「仲間」のような会員のみなさんの存在にいつも勇気づけられてきました。

びーんずネットに出会えて良かったです!

などなど。

本音を言えば、定期購読の解約は淋しい。
でも本当にこういうご報告は嬉しい。

どこが嬉しいか?

まず僕らに伝えてくれたことが一番嬉しい。
そして娘さんのその変化が嬉しい。

娘さんが毎日学校に行っている、
からではない。

そんなの全然関係ない。

娘さんが毎日元気にしていること。
その変化が、ただただ、僕は嬉しい。

そういう文脈で言えば、
お子さんが学校へ行っていないけど
嬉しい話だってたくさんある。

むしろそっちの方が本質に近いぶん、
より嬉しい。

そのまま載せるのは差し障りがあるので、
今までもらった嬉しい報告をいくつか
頭の中でまぜて架空の例を書いてみる。

例えばこんな感じかな。

今でも息子は家にこもったままで、外には一歩も出ません。
相変わらずのゲーム三昧です。
同世代の友人もまったくいません。

でもそんな状態も私たちは受け入れて、私たち自身楽しく過ごすことを心がけています。

夫も蓑田さんの本を読んで以降、ずいぶん息子への当たりが変わりました。

正直、不安がないと言えばウソになります。

ただものごと、なるようにしかならないですよね? 先回りして心配するのはやめよう――最近ようやくそう思えるようになりました。

家の中の空気が変わったことも関係してか、まったく口をきかなかった息子も気づけば家族と一緒に食事をするようになりました。

今ではそれが一番だと思っています。

とはいえ、、、

「ねえ、進路はどうするの?」

無性にそう聞きたくなる衝動にもときどきは駆られますが。笑

そんな時はびーんずネットさんの不登校インタビュー事例集を、何度も繰り返し読み返して心を落ち着かせています。

以上、我が家の近況でした。

などなど。

こういうお便りは本当に嬉しい。

一見何も変わっていないように見える。
でも家族で笑って一緒に食事ができてる。

実はこれが一番大きな、
そして本質的な回復なんだよね。

そしてそれを夫婦でじわっと感じている。
そのままを僕らに知らせてくれる。

それが僕は一番嬉しい。

学校に行く・行かない。
受験をする・しない。
進学する・しない。
就職する・しない。

それはもちろん、
ひとつの大きなことではあるけれど。

ソコじゃないんだよね。

ソコじゃない。

毎日を楽しく幸せに過ごすこと。

よくよく考えればこれに勝るものって
実は他にないんじゃないだろうか?

そんなこんなを思っちょります。

さあ、ワールドカップも終わった。

小市民ジュンイチよ。

平々凡々たる、汝の日常へ漕ぎ出せ。

流れにさからうボートのように、
絶えず過去へ過去へと押し戻されながらも!

今日も良い一日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在21歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。