「成功」って何だろうね

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「結局、成功した人の話だけ
載せてますよね?」

僕らの不登校インタビュー事例集について
ごくごく稀にだけど、
そういう感想をもらうことがある。

「うちの子にはあてはまらない」
「参考にならない」

という、ネガティブなニュアンスも
言外に感じる。

もちろん、絶賛悩んで苦しんで
不登校のせいで人生ぜんぶ狂った、と
毎日呪いまくってる人の話は載せていない。

でもね、思う。

「成功」って何だろうねと。

「成功」って口にする人はきっと、
再登校だとか進学だとか就職のことを
言っているのだと思う。

「不登校だったけど東大に行きました」
とかね。

なぜそういう意識があるのか、
つまり「成功」という概念が現れるのか?

それは単純で、不登校という事象を
「巨大なマイナス」だと捉えているからだ。

でも不登校新聞の石井志昂さんが
よく言っていることだけど、、、

親にとっては子どもの不登校は
マイナスの始まりかも知れない。

でも子どもにとっては実は
不登校は回復の始まりなんだと。

それまで我慢に我慢を重ねて登校してきた。
そのコップの水があふれた。
だから子どもは自分を守るために、
不登校という状態を選んだんだと。

そう考えれば――。

不登校という選択を取れた。

それこそが成功なんじゃないだろうか?

ってさすがにちょっと詭弁っぽいね。笑

でも、真面目な話、思う。

成功って一体なんだよと。

社会的地位? 財産? 名声?

いや、違うっしょ。

大事なことは幸せな人生だよね。

自分が幸せと感じるかどうかだよね。
究極、「ああ楽しかった」と
笑って死ねることだよね。

要するに。

不登校だろうとなかろうと、
「成功」なんていう尺度自体、
本当はおかしいよねと。

学校に行かない時期がありました。
でも今は幸せに過ごしています。

本当に、ただそれだけ。

成功でも失敗でもない。

そしてそんなふうに暮らしている
市井の人は実はたくさんいる。

僕らが知らないだけなのだ。

その人たちに話を聞いて、
本にまとめている。

それが僕らの不登校インタビュー事例集
『雲の向こうはいつも青空』だ。

厳しい言い方になるかも知れない。

でもあの事例集を読んで、
安心や希望を感じるのではなく
「成功」という単語が浮かぶ時点で――。

その人自身、日々幸せを感じて
生きているのかどうか?

悪いけど僕はそっちの方が
どうしても気になっちゃうかな。

いや、実は僕もそうだったから。

自分の幸せタンクが足りてないと、
物を見る目って如実に曇るんだよね。

僕の場合は息子の不登校から数年経って、
突然それがコダマのようにやってきた。

僕はきっぱり学校を辞めたよ。

お父さんはこれからもずっと、
嫌だ嫌だと思いながら会社員続けるの?

実際に彼に言われたわけじゃない。

でもそう問われている気がした。

んー、この辺は多分もう、
自分にしか通じないポエム領域なので、笑
ここでやめときます。

でもホント、成功って何だろうね?

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。