紙媒体の持つ強み

 

 

「うん、そうそう。それそれ!」

そう思って読んだ。

「オールドメディア」

なんて揶揄する言い方もされていて。

とかく時代遅れの扱いを受けている新聞。

いや、僕も会社員の頃は毎日
律儀に日経新聞を読んでいた。

満員電車の中で、折り紙みたいに
器用に幾重にも折り畳んで、さ。笑

今はもう日々、紙の新聞は読んでない。
ネットの記事主体で情報をとってる。

ただあえて日経MJだけは購読している。

それも新聞紙というものが
物理的に生ごみ処分用に役立つから、
というかなり消極的な理由からだ。

って話がそれた。

要するに情報は完全にネットで取ってる。

でもね、ここで僕が
何が言いたいかというとね。

やっぱり紙の媒体のメリットはある、
ってことを改めて言いたいんだよね。

メリットは大きくふたつある。

ひとつめ。

SNSより紙媒体を選んだのは、「SNSはまず調べてもらわないと、自分たちのページまで行き着いてもらえない。調べてもらうハードルが非常に高い」と考えたからだといいます。

SNSは世界に向けて発信できますが、まずクリックしてもらえないと見てもらえません。その点、紙の新聞を作って学内の掲示板に貼っておけば、「調べなくても目に付く」。一覧性があり、一度印刷してしまえば貼っておくだけでよく、デジタルサイネージのように電気料金も通信料もかからない。紙媒体の持つ強みです。

クリックされなければ見てもらえない。
でもアナログは調べなくても目に付く。

これなんだよね。本当に。

「SNSで全世界に向けて発信!」

これは文字面だけ見れば威勢が良く響く。

そうですよね?

でも実際やってみればわかる。
だーれも見ちゃくれないから。

もっかい言う。
だーれも見ちゃくれない。

本当に発信力って残酷なまでに現れる。

残酷極まりない。残酷な天使のテーゼ♪

「夫婦二人で頑張って不登校発信してます」

んなこと言ったって
SNSの残酷天使がこう問い返すだけだ。

「は? いま何て?」と。

そしてあなたの渾身の発信は
デジタル砂漠に撒かれた水滴と消える。
痕跡すら残らない。見事なまでに。

これはびーんずネットを始めて一番、
心から痛感したところだ。

本当に、誰も、じぇんじぇん
クリックなんてしてくれない。

発信対象は全世界。でも読む人はゼロ。

それを数限りなく痛感してきた。

だからこそ、あえて今はアナログに
活路を見出している部分も僕らにはあって。

僕らの本を買ってくださった方に、
これでもかと紙の資料を同封している。

僕らが思うように読んでは
もらえてないのかも知れない。

でも少なくともまず、物理的に手元に残る。

それにすぐに流れてしまうSNS発信よりは
目に留めてもらえる確率は高いと思ってる。

「これ、読んでみて」

とサッと気軽に共有することもできる。

SNSのようにバズることは絶対にない。

でも家族や親しい間柄の人との共有なら、
それで十分過ぎるんじゃないだろうか?

紙媒体のメリットふたつめ。

レイアウトの工夫の余地が多いから、
情報の整理・強弱の付け方に
圧倒的に自由さがある。

この記事の玉川大学スポーツの創刊号。
たとえば一面の画像を見てみてほしい。

襷をかけた女子ランナーの切り抜き写真。
横に黄色の太文字で縦書きの見出しが踊る。

女子駅伝チーム悔しい16位

上に横書きの赤の袋文字でサブタイトル。

挑戦は続く襷と共に

これらの要素がパッと目に入って、
一瞬で伝えたいことがワッと伝わる。

そうですよね?

新聞レイアウトってなんのかんの、
100年以上磨き上げられてきた
効率よく伝えるテクニックの
英知の結晶でもあるんだよね。

「何をどの熱量でどう伝えたいのか?」

その編集者の「意思」がより伝わりやすい。
それはデジタルにはない特徴だと思う。

デジタルの場合、サムネとタイトルが命だ。

逆に言えば、編集の観点で言えば
そこにしか工夫の余地がない。

それは日々、印刷物を作っていて
ひしひしと感じるところだ。

ということで。

びーんずネットの書籍を買うといっぱい、
いろんな印刷物がついてきます。

今月から新しい、
雑誌風の読み物もつくりました。

実際に印刷するんでね。

お、お、お、お金は、
け、け、け、結構かかってます。泣

SNSなら無料かも知れない。

でもクリックされなきゃ正味、
こちらもゼロなのでね。

ゼロは存在しないことと一緒なのでね。

あえてお金かけて印刷する道を取ってます。

あ、念のため。
デジタルを否定してる訳じゃないですよ。

僕らWEB広告は命かけてバンバンやってる。
それはつまり、本を売るためにやってる。

入り口は完全にデジタル。
WEBマーケティング命。
コンバージョンばんざい。

でも途中からアナログが盛大に混じり出す。

そしてバックエンド商品は
「郵送の定期購読」という形で
究極にアナログに寄っていくという
世にも珍しいカスタマージャーニー設計。

え?

カスタマージャーニーや
バックエンドって何って?

すみません、純ちゃんこう見えて
一応、自称マーケターでもあるんでね。

横文字嫌いなくせに、自分の得意分野だと
横文字ペラペラ使いやがる嫌な奴なんです。

もし興味あればご自分で
調べてちょーだいませませ。笑

さ、また来月のニュースレターと
会報誌をつくるよ!

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在20歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。