息子が小学校一年生になった時。
ご多分にもれずニンテンドーDSが欲しい、と誕生日だかクリスマスだかに所望された。
で、買い与えることにしたんだけど、どうにもゲーム三昧になりそうで不安だった。
自分の子ども時代の場合、母親から制限されていたのは
*テレビは1日60分まで。(30分番組をふたつまで)
*ゲームは1日**分まで。
(具体的な時間は失念したけど、テレビと近いようなものだったと思う)
など、そんなこんなの制限があったので、その当時の僕は、当然のごとく忍介にも制限を課すことにした。
ひらがなで打った「おとうさんと忍くんの8つのやくそく」を打ち出して息子にサインをさせた。
8つのやくそく、ってまるでモーゼの十戒みたいだけど、そこまでして守らせたかった8つの項目のはずなのに、不思議と”早寝早起き”と”DSの制限時間”以外がまったく思い出せない・・・。
今にして思えばその程度のものだったんだな、と。
モーゼの十戒とは雲泥の差だ。
とにもかくにも。
DSは1日20分まで、としたことだけは覚えている。
今や、13歳の忍介は徹夜で1日16時間ゲームをやっている。
それに比べれば、1日20分はとんでもなく厳しい制限だ。
***
なぜそんな制限を課していたのか。
当時はすべて“息子のため”だと心底思っていた。
かつて自分が親から制限を受けて来たことを思い返して
その制限が自分という人格の形成に
正しく寄与してきたんだと思っていた。
今にして思えばなんの検証も根拠もなしだったな、と思う。
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