きっと目的が全然違う

 

 

「最近の大学生ってこんなに勉強するの?」

っていうくらいに見える。

我が家の19歳のことだ。

なんせ、授業を休まない。

遅刻はしたことはあるみたいだけど、
僕が見るに多分いまだ皆勤だ。

よくレポートなんかの話も家でする。

いや、すごいなあと。

僕が学生だった30ウン年前は違った。

「いかに授業に出ずに最小の労力、
つまり一夜漬けでクールに単位を取るか」

という課題に文字通り熱中していた。

自分で言うのもナンだけど、
僕はかなりこの点優秀だった。

周りもそういう空気がほとんどだった。

授業に出ずに何をしていたか?

まあ、まず雨が降ったら休んだ。笑

晴れたらキャンパスには行くけど、
休講になったら単純に喜んだし、
授業に出ずに仲間と部室で延々とだべった。

学費を出して仕送りしてくれた親には
大変に申し訳ない話だけど、
でもまあ本当のことだから仕方ない。

今にして思えば初めての
「本格的な自由な時間」だった。

それが嬉しかった。眩しかった。
初めての一人暮らしでもあった。

「これは堪能せねば」

と本能的に知っていた。
こんな時間はもう滅多に来ないだろう、と。

だから隅々まで徹底的に
味わい尽くそうとしてたんだと思う。

延々、音楽にのめり込んだ。
食費を削って膨大な数のCDを買い、
狂ったように毎日ギターを弾き続けた。

何が言いたいか?

これはあくまでも僕の
推測でしかないのだけれど、、、

我が家の19歳にはもうすでに十分すぎる
「本格的な自由な時間」があった。

なんせ10年間、
学校というものとは縁遠かった。

だから僕が学生になって初めて
どこか「取り返そう」と思った気持ち、
そんなものは彼には全然ないのだろう。

だから純粋に知的好奇心で大学に通ってる。
真面目に、学びたいことを学ぶために。

僕は仲間と自由な時間を
堪能するためにキャンパスに行った。

自分は自由なんだ。
何をしてもいいんだ。

雨が降って休むのも、授業をサボるのも、
そう感じるために必要な過程だった。

きっと目的が全然違うんだよな……。

そんなふうに思う今日この頃。

いや、いいとか悪いとかの話ではなく、ね。
そういう感じなんだろうなと。

思って横目で面白く見てます。
(備忘録として)

しかしこうして書いてみて思った。

ひでー大学生だったな、俺っち。笑
ホント要領いいんだ、純ちゃんってば。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。