そっか、自分はそう思ってるんだ

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ちゃんと鍵を閉めてきたか?
電気やガスを消し忘れてないか?

職場に向かう電車の中でやたら
そういうことが気になった時期があった。

今はほとんど気にならない。
そういうことを気にしていたことが
あったことすら、今まで忘れていた。

小さな不安は幹から生えた枝葉

今朝読んだ本

この本の中で「忘れ物が気になる」という
項を読んで思い出した。

忘れ物のような小さな不安は
幹(大きな不安)から生えている枝葉だ
という話で、言われてみれば
その通りだったなあ、と。

詳細は割愛するのだけど、振り返れば当時、
色々なことがうまく行ってなかった。
簡単に言うとストレスMAXだった。

電車が職場に近づくにつれ、鍵の閉め忘れや
ガスの消し忘れが気になる――あれは
幹(大きな不安)から生えた枝葉だったか。

そんな感慨も抱いた。

自己効力感と自己肯定感の違い

「HSP」で
「ひきこもり」だけど
私は元気です。

ひきこもりイラストレーターのかほりさんと
HSP専門カウンセラーの武田友紀さんによる
対談コミックエッセイだ。

僕はたぶんHSP(Highly Sensitive Person)
ではないと思う。ひきこもりでもない。

でもどちらもすごく共感するところが多い。

この本の中で一番ハッとしたのは
「自己効力感」と「自己肯定感」の
違いの部分だった。

自己効力感と自己肯定感は違う。

「自分はコレができる」

そう自分の力を感じるのが自己効力感。

「どんな自分でも生きていていい」

何ができるかに関わらず
そう感じるのが自己肯定感。

コレ、僕はごっちゃになっていた。

「評価」ではなく「自分の気持ち」

この漫画の「仕事で自分を認める」や「洗濯やゴミ出ししたことを褒める」というのは、自己肯定感ではなく「自己効力感」のお話です。

自己肯定感を復活させるには、できた物事をカウントするのではなく、「楽しい」「嬉しい」「イヤだ」などの自分の気持ちに目を向けて、大切にしていきましょう。たとえば、掃除したときは「掃除をしてエライ」と行為を褒めるのではなく、「手を動かすって気持ちいいなぁ」「水が冷たい」など自分の気持ちや感覚に目を向けます。「掃除したくない」と思ったら、それでもOK!気持ちをそのまま受け止めるのがポイントです。

どんな気持ちも「そっか、私はそう思ってるんだなぁ」と受け止めることが、「どんな自分でもOK。私は私でいいんだ」という自己肯定感につながっていきます。

個人的にはここが一番響いた。

できた物事をカウントするのではなく、
そっか、自分はそう思ってるんだ、
と受け止める――。

幸せは本来、「他者からの評価」ではなく「自分の気持ちにあります」by 武田友紀

カバーのその言葉の意味がよくわかった。

コミックエッセイ形式で読みやすいけど、
気づきの種がいっぱい詰まった本だった。

よろしければ是非。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。