昼休み日記(不登校編)(1)漢字が苦手

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7年前、4社目となる会社へ転職した。
慣れない毎日の中で、昼休みにあれこれ
思うことをメモしていた。

本棚を整理していたら
ひょっこりその雑記帳が現れた。
読み返すと息子の不登校のことも
ラフに日々、けっこう綴ってあって、
記録として残しておこうと思った。

という次第で突然始まる
「昼休み日記(不登校編)」。

不登校に関する記述を抜粋して連載。
よろしければお付き合いください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2013年7月24日(水)

忍の話。
漢字が苦手で仕方ないらしい。
校内で「漢字横綱」という、九九のようなことをやっていて、相当な危機感があるらしい。

挙げ句、

「俺はなんで生まれてきたのか?」
「こんなに漢字ができないのにいいのか?」
「どんな大人になればいいのか?」

などとあかねに聞いて困らせているとの由。

寝る前の「創作物語」でも”ネガティブ忍介”というのが出てくるそうで。
なんでもかんでもネガティブにとらえるキャラらしい。

いずれ的には(←忍介語)漢字がひとつの大きなコンプレックスになっているようだ。
こればっかりは、しかし、こちらとしてはいかんともしがたい。

忍は「八重の桜」を見るとパタリと心を閉ざす。
彼のことが少しわかってきた。

  • 殺し合いがキライ
  • 組織で働くよりも、個人・一匹狼が好き
  • 正義感

この3つから忍者や酔いどれ小藤次が好きなんだな。赤目小籐次はミネ打ちで人を殺さないから。
それでいて、強く、悪を懲らしめ、一人である。
それが彼の最も響くヒーロー像。

ってイイ奴じゃん。ホントそう思う。

願わくば。

不毛な中二の時期を、イジメに合わず、変にスネることなく、今の良い心持ち、正義を愛して悪を憎む心持ちを忘れずに、健やかに育っていって欲しい。
心からそう思う。

2013年8月29日(木)

忍、登校拒否で本日休み。
漢字が苦手なこと、少し先生に笑われたことが傷ついているらしい……
困った……

2013年8月30日(金)

忍介は今日は何事もなく登校。
やはりズル休みには一抹の後ろめたさがあるのではないか。
明日は僕と2人でよみうりランドのプールに行くことにした。

2013年9月3日(火)

週末のために生きて働いている。

忍介が初めて生まれた病院を出てうちのマンションに来た土曜日が、まるで昨日のことのようだ。

ならば、もう明日くらいの近い将来には、僕は老いて、そして死んでしまうだろう。

もっと生を十全なものにし、楽しみ、我慢や後悔なく、満足して生きていきたい。

週末のために働いちゃいけないな。
仕事がもっともっと面白くならなきゃダメだ。

ありがたいことに忍はすくすくと成長している。

残念なことに、僕と遊ぶ時期はもうわずかだ。

彼との時間を大事にすること。
かみしめて、過ごすこと。
二度と時は戻って来ないのだから。

あかねにも言ったんだけど、こんなことを考えたり思ったりするのって、もしかして俺の死期が近いからなんじゃないか、って、エンギでもなく思ったりする。

さあ、時間だ。午後の仕事にとりかかろう。

昼休み日記(不登校編)(2)ニッコリマーク?

2020.11.21
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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在通信制高校1年生・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』を出版しています。