池上正樹さん、と言えば。
ひきこもり当事者の声を
取材し続けているジャーナリストだ。
その池上さんの弟さんが
ひきこもりの末に7年前
49歳で亡くなっていた、
ということは知らなかった。
ものすごくずっしり来る記事だった。
正直言って、読むのは辛い。
でもやっぱり多くの人に読んで、
知ってもらいたい。
そう思うので共有。
特に最後のこのくだりが響いた。
そうした中で、池上さんが最も強く感じるのは「生きていてさえくれれば」という思いです。
ある講演会に参加してくれた女性の当事者からの言葉。
「握手をして、“生きていてほしい”と言ってもらえませんか」
「生きていてね」と声をかけると、女性は「ありがとうございます」といいながら、大粒の涙を流しました。
この言葉を、弟にもかけ続けてあげられていたら。
「生きているだけでいい」という思いで、家族が接してあげられていたら。
生きる気力を失い、消え入るように亡くなっていった弟の命を、つなぎとめることができたのではないか。
そう思えてしかたがないといいます。
世間体もあるだろう。
働いて自立してほしいと
思うこともあるだろう。
でもね。
本当に大切なのはやっぱり命だ。
そのシンプルなところをね。
僕も、あなたも、この社会も、
もっと忘れないようにしたいですよね。
いや、本当に、本当に。
今日も良い1日を。
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