店長とエビフライのはなし

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とんかつ屋の店長にはひとつ、
残念に思うことがあった。

お店の人気メニューのエビフライを
近頃、密かに大きくした。

でもお客さんには
なかなか気づいてもらえない。

エビフライ、大きくしたんですよ!

気が付いてもらいたい店長は、
ついに我慢ができなくなった。
そしてこういう貼り紙をすることにした。

「えびフライの中身のえびが
お値段そのままで
だいぶ大きくなりましたよ!」

その貼り紙。
問題はどこに貼るか、だ。

ここで店長は
実に秀逸なアイディアを思いつく。

どこを掲示場所にしたのか?

なんと店長、その貼り紙を
自分の背中に掲示したのだ。

カウンターで揚げ物をする、
その店長の背中に掲示された貼り紙。

注目されないわけがない。

話題になり、おかげで
大勢の客が来るようになった。

だ・が・し・か・し!

店長は手放しでは喜べなかった。
逆に心中穏やかではなくなった。

なぜか?

「思ったより大きくない
って思われたらどうしよう…」

客の期待に添えないことを心配した店長。
エビをさらに大きくすることにした。

もちろん仕入れ値も上がる。耐えきれず
結果、値上げをする羽目になった。

でもそれも含めて、
温かく受け入れられているという。

――という記事だった。

 TRILL
「気付いてほしくて」 とんかつ店の貼り紙に反響 掲示場所はなんと? | TRILL【ト...
https://trilltrill.jp/articles/1766351
飲食店は来店した客に満足してもらうため、日々さまざまな努力を重ねているでしょう。客が…

長年、広報や販売促進を担当してきた。

なので、記事タイトルの
「貼り紙の掲示場所」が気になった。
どうしてもリンクを素通りできない。
こういうのはもう、職業病だ。笑

ただ僕が心を掴まれたのは、
貼り紙が話題になったあとの店長だった。

「思ったより大きくない
って思われたらどうしよう…」

悪く言えば小心かもしれない。

でもこのサービス精神は
忘れたくないよな、と。
結果、多少の値上げが必要になったとしても。

そこに一番、共感した。
この店長、好きだな。

さあ、今日のお昼はエビフライを食べるぞ!

良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。