誰にも助けを求めないこと

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心が動いた記事だった。
不登校新聞9月15日号の一面。

中高生の10人に1人が自傷を経験
「目に見えない”心の傷”をどう理解するか」
精神科医・松本俊彦さん講演抄録

驚いたんだけど――

中高生の10人に1人が自傷行為、
つまり自ら刃物で手首を切る
リストカットなどの経験があると言う。

しかもその1割のうち
10回以上自傷したことがあるのが
6割だという。

500人の学校で50人が自傷経験あり、
うち30人は10回以上、自傷している…。

率直に言って、痛みと血を見るのが
何よりも嫌いな身としては、
手首に刃物を当てることを
想像するだけでも首筋が寒くなる。

でもこの記事(講演抄録)には
思わされるところがたくさんあった。

丸々2面半あるボリュームなので、
要約するのは難しい。

なので、個人的に印象に残った言葉を
ピックアップして紹介する。

  • 自傷行為をする理由として半数以上の子が「不快感情の軽減」を挙げている。死にたいくらい辛い今をやりすごすために自傷している
  • 自傷行為は一時しのぎで本人の根本解決にならない。痛み止めを飲んでやりすごしているようなもの
  • 援助のゴールは自傷しなくなることではない。子どもが本音や怒りの感情を伝えられるようになること
  • 叱責・詰問は有害なだけ
  • 自傷行為をする子は「困った子」ではなく「困っている子」
  • 親の過剰な反応も過小な反応もNG
  • 話し合える関係性の構築が必要

 

そして何より、忘れてはいけないことがあります。それはさまざまな自傷行為のなかで、一番の自傷行為は何か。それは「誰にも助けを求めないこと」です。
そう考えれば、自傷行為を通じてSOSを出してきてくれた子どもに対し、私たち大人がすべきことは、彼らのこれまでをねぎらうことです。そして、「目に見える心の傷の背後には、目に見えない傷がある」ということを心に留めておくこと。そこをはじまりとし、次もその次も来てもらうためにはどうしたらいいのかを考えていく必要があります。

改めて思ったこと。

ひきこもりの話にも通じるけど、
誰にも助けを求めないこと、
求めることができないこと、の辛さ苦しさ。

そこへの理解やまなざしが大切だなあ、と。

とがめたり、問い質したりするのではなく。

その背景にあるものに目をこらす。
目に見えない傷があることを心に留める。

とはいえ――。

目の前にリストカットの傷も
生々しい子がいたら、きっと
ほとんどの人は動転してしまうと思う。

ただ、この記事を読んで
(本当に少しだけではあるけれど)
彼らの背景が知れた。

なので、少なくとも
とがめたり、問い質したりだけは
しないように、心がけよう、と。

どなたか必要な方に届けば、
と思い紹介した次第。

今日も良い1日を。

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2 件のコメント

  • 私も不登校新聞の記事を読みました、金子さんが心に残ったところと同じです。
    一番の自傷行為は「誰にも助けを求めないこと」と
    広木先生は、不登校は助けてと子どもが出している信号、シグナルと言っています
    また、目に見えないくらいの心のリストカット、すぐに忘れてしまうくらいの、鉛筆でサッとついたぐらの傷
    だけど、そんな小さな傷が積み重なって大きな身に見える傷になる。何だか分からない不登校はそんな傷なのだ。だから、自分でも何で学校へ行けないか分からないのですと。
    ゴールは自傷行為をなくすことではなく、子どもが本音や怒りの感情をどう伝えられるようになるかですと。心に残ったフレーズです。
    金子さんの文章力 読む人の心とを打つ文章力に、いつもすごいと思うばかりです。

    • つい目の前の行動にとらわれてしまいますが、ゴールはそこじゃないというのは忘れないようにしたいです。
      息子の不登校を経験したとき、再登校をゴールにしている自分に気がつきました。そこじゃない、と気づいてから物事が動いたことを思い出しました。
      文章お褒めいただき、ありがとうございます。とっても嬉しく、励みになります。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在中学3年生・デモクラティックスクールを経て2019年春からホームスクーラー/忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』を出版しています。