書字障害・ディスグラフィア。
読むことはできるけど、
書くことに困難がある学習障害だ。
漢字が苦手な息子が小3で不登校になって、
あれこれ調べる中で判明して初めて知った。
不登校もそうだけど――。
正直に白状すると「発達障害」も
自分の子に関係がなければ、
興味を持つことはなかったろうと思う。
今朝も早起きして1冊読んだ。
明蓬莱館高等学校校長兼
SNEC総合センター長、
日野公三さんの
『発達障害の子どもたちの
進路と多様な可能性』だ。
図表や具体例が多く、
わかりやすて、一気に読めた。
内容は多岐にわたるので要約はしない。
ご興味のある方はぜひ。
「きっちり」「しっかり」は自己満足
以下、個人的に響いたところを紹介。
書字障害もだけど、「学習障害」への支援は
とかく精神論に陥りやすい。
「がんばれ」「やればできる」
そういった励ましが学校現場では多い。
ただそれが親子を共に苦しめて
しまっている、という話で――。
- 「なんで、なぜ」症候群
- 「〇〇しちゃだめ」症候群
- 「きちっと、きちんと、しっかり」症候群
特に「きっちり」「しっかり」は
「言ってる本人の自己満足でしかない」
という指摘にはハッとなった。
確かに!
「きっちり」「しっかり」って
言わんとすることはわかるけど、
全然内容が具体的ではないよね。
言ってる本人の安易な自己満足だよな、と。
そしてコレ、まるでどこかの国の
オリンピック対策みたいじゃないか。笑
例によって話が逸れた。
他にも――。
- eラーニングで勉強はほとんど事足りる
- 意欲は貯蓄できる。それが自己肯定感につながっていく
- コーチング・ティーチング・カウンセリングの違い
- 教員・支援員・相談員の三位一体体制
というような話も面白く説得力があった。
同年代スキルは単なる幻想
いろいろと思うところはあったのだけど。
個人的には今、辛い思いをしている
子どもたちにこの言葉を届けたいなあ、
と思った。
学校という同年代の檻、についての一節だ。
大人になってみると、同年代の檻の中で生きていくことって、人生において、そんなにありませんね。
「同年代でうまくやりこなせないといけない」というのは、単なる幻想である可能性が高いのです。
社会に出れば、ほとんどの人が、異年齢です。同年代だけで、毎日一緒に五時間も六時間も過ごすことはありえません。なので、そういうスキルは役に立ちません。
キレイごとを言うつもりはありませんが、同年代でうまくやらなくてはいけないという、同年代スキルに対する幻想は捨てましょう。
そのほうが楽です。精神的に楽になります。
今日も良い1日を。
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