白い塊をつくっている

 

お散歩会のために九州に来ている。

昨日は道中、この本を読んだ。

「売上目標? ありません。
損益責任? それもありません」

営業にも、工場にも、「前年比」や「利益率」などの、数値目標がない。そんな会社がこの「失われた20年」で売上高23億円から400億円に急成長している。群馬県の豆腐メーカー「相模屋食料」だ。

今を遡ること約10年、2012年3月に「ザクとうふ」で機動戦士ガンダムファンをスーパーのデイリー売り場に結集させた相模屋食料は、いつのまにか豆腐市場でトップシェアを誇る企業になっていた。現在でも「うにのようなビヨンドとうふ」「肉肉しいがんも~INNOCENT MEAT」などのユニークな商品を次々投入し、市場を活気づけている。

というのがAmazonの説明で、
まあその通りの内容ですごく面白かった。

ご興味ある方はぜひ。

読んで思った。

現場に数字ばかり言い出すのは会社が傾いてきた印です

「豆腐」をつくりたいのか、「白い塊」をつくるのか

管理する対象を減らすのが「いいマネジメント」

数字で説明できることで差別化するのは難しい

これらは相模屋が同業の豆腐メーカーを
「救済M&A」で再生し続けているからこその、
大変に説得力がある言葉の数々だったけど、

ま・さ・に!

「豆腐ではなく白い塊をつくっている」

これが今の日本全体の姿じゃないだろうか?

昨年対比。損益責任。目標管理。

こういう常識に縛られてばかりいる。

言われたことには忠実かも知れない。
でもお行儀よいだけで文句すら言えない。
はみ出さないことだけを是とする空気。

あるあるある。

ありすぎるよ!

本当はもっと自由でいいのだ。

昨対昨対ばかり言うから、営業マンは
数字さえクリアすればそれ以上動かない。
固い数字は来期に回そうとする。

ロス率だ廃棄数だばかり言うから、
工場の人たちは「美味しさ」という
魂を置いて数字だけ守ろうとする。

そこを全部自由にすれば、
組織も人も輝いて動き出す。

学校もね、校則だの学習指導要領だの
いろいろあるけれど。

自由にしたら易きに流れる――。

その固定観念をね。
とっぱらいたいよね。

と熱くなっちゃった。

相模屋の鳥越社長のような発想ができる
枠に囚われない経営者がもっと増えると、
この国もきっと活気付くのになあと。

思ったのと、もうひとつ。

はみ出さないことだけを是とする空気。

「これ、実は僕ら自身が無意識に
作り出しちゃってるんだよなあ」

という反省も大いに感じた。

ということで――。

人生は一度きりだ。

やっちゃえジュンイチ、の精神で。笑

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。