なんだか本当にドラマみたいな展開だな、
と思った。
成幸さんは中学校で不登校になった。
定時制高校卒業後、働き始めたが続かない。
昼夜逆転でゲーム三昧。
ひきこもりを認めない父親とやりあって、
家の中で包丁を振り回した。
先の見通しがつかない日々。
そんな中で転機はふいに訪れた。
運動不足で痛風になってしまったため、
医者に勧められて
成幸さんが「散歩」をしていたとき。
一台の軽トラが隣に止まった。
そして運転席の男性が
成幸さんに話しかけてきた。
と、続きは記事をお読み頂くこととして。
本当にそうだよね、
と思ったのはこの一節だった。
ひきこもり経験者の集まりで話される事例の中で、脱出のきっかけになったのは、「第三者との出会い」と答える人は多いという。
成幸さんがひきこもりを脱出できたのは、間違いなく今の会社の社長が声をかけてくれたのがきっかけだ。自分から手を伸ばすことはできなくても、差し出された手につかまることはできたのだ。今よりもっと、差し出される手が増えていけば、誰もが生きやすい社会になるのではないだろうか。
自分から手を伸ばすことはできなかった。
でも差し出された手に
つかまることはできた。
誰しもその人にとってのタイミングがある。
成幸さんの場合はたまたま、
そのときお金が欲しい理由もあった。
それでこの軽トラが運命の一幕になった。
記事冒頭、不登校のきっかけとなった
成幸さんの中学校でのバット振り回し事件。
15年越しの真実も、それを受けての
「あの子はいちばんやさしいんですよ」
という母親の一言もしみじみ響いた。
よろしければ。
今日も良い1日を。
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