純ちゃんの音声自動変換6年史

 

 

ユーザーにインタビューして、
それを記事にする。

という作業自体は、
実は会社員時代にもやっていた。

普通は広告代理店に依頼するところだ。

でもそんな予算は全然ない。

予算はない。でもどうしてもやりたい。

という状況は、着実に人を成長させる。笑

だから自分でアポ取りするところから、
実際に取材の場にカメラを持って行って、
必死でメモを取った。

録音はしなかった。

とにかくメモが命。
大事なことは絶対に聞き漏らさない。

逆にその緊張感と集中力が大切だった。

帰社すると、必ず当日中に記事にした。
できたて熱々のホカホカを形にしないと
絶対に忘れてしまうから。

まさに勢いだけだった。

「ここで当時の自分が書いた取材記事、
紹介してもいいかな」

と思って今さっきWEBサイト見てみたら、
畜生、見事に綺麗さっぱり削除してやがる。

なんだよ、あんなに頑張ってやったのによ!

ぷんすか。

といのはまあ、どうでもいいとして。

初めて録音して書き起こしをしたのは、
びーんずネットを始めた2018年の冬だ。

不登校インタビュー事例集の
制作のために録音した。

なにせ、3時間以上の取材なのでね。
さすがにメモと集中力ではこなせない。

ということで始まった、純ちゃんの
「音声書き起こしライフ」。

2018年当時は録音を聞きながら、
音声入力で文字起こしした。

つまり、聞いたままをしゃべって、
それをテキスト化していた。

パタパタとキーボードを打つ必要はない。
でも音声入力って誤変換も多くて、
これはこれで、えらく疲れる。

「なんとか音声を文字に
自動変換してもらえないか?」

という方法を探り続けたのが、いわば僕の
インタビュー事例集制作の歴史でもあった。

西へ東へ、夢の自動音声変換を探して、
望洋たるネットの海を漂い続けた。

アレがいいらしい!
コレなら行けるかも?

期待と落胆を何度繰り返したことだろう。涙

コロナ禍になった少しあとくらいかな?

やっと今使っている方法に行き当たった。
ほぼ夢見た通りの音声自動変換になった。

今の作業はこうだ。

まず一旦、音声の自動変換をAIで行う。

そこで粗く書き起こされたテキスト。

それを音声を聞きながら確認しつつ、
誤変換を修正していく。

それが今の僕の「書き起こし作業」だ。

1から全部書き起こしはしていない。

イメージとしては7割がた、
できているものを確認して
修正するのがメインの作業だ。

何が言いたいか?

いや、AI技術の進歩と確実に
リンクしてるんだろうけど、、、

音声自動変換の精度が日に日に上がってる。
それはこの数年でひしひしと感じている。

録音状態。話者の滑舌。

それはやはり変換の精度に大きく影響する。

影響するのだけど、状態さえ良ければ、
条件さえ整えば気がつけば9割くらい、
正確に自動で音声が変換されている。

正確すぎてえーとか、あのとか、まあとか、
そういう話者の癖まで全部律儀に拾う。

だから場合によってはその余計なところを
削除するくらいしかないこともある。

まあ、シレッと誤変換を堂々と
混ぜてくることもなくはないので
正直、気は抜けないのだけど。

この6年。

書き起こしにはどっぷり浸かってきた。

だからこそ、ものすごぉぉ〜〜く
テクノロジーの進化も感じている。

何が言いたいか?

って今日もう2回目ですね、この自問。笑

ボブディランの歌じゃないけれど、
時代は変わっているのでね。

Come mothers and fathers throughout the land
And don’t criticize what you can’t understand
Your sons and your daughters are beyond your command
Your old road is rapidly aging
Please get outta’ the new one if you can’t lend your hand
For the times they are a-changin’

国中のお母さんお父さん方よ
理解できないからと批判するのはやめてくれ
子どもたちはあんたらの思い通りにはできないんだよ
あんたらの古い道は急に色褪せている
手助けできないのなら邪魔しないでほしい
だって時代は変わっているのだから

昔は自分が「言う立場」でこの歌を聞いた。

でも今は完全に「言われる立場」で
この歌がずーんと突き刺さる。

ずーん。

手助けできないのなら邪魔しないでほしい。

これだよね。本当に。

あ、和訳は不肖ワタクシめがいたしました。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。