苦い物を味わったことのない人は

昨日はびーんずネットのニュースレターの
編集・制作をした。

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なぜ不登校にかかわっているのか

さて、そのニュースレター。
諸々書いて、編集していて、時々ふと思う。

なんで自分は今、不登校のことを熱心に
こうして発信しているのだろうか、と。

言うなれば5年前の出来事で、
今は雨雲を抜けて青空の下にいる。

息子はデモクラティックスクールをやめて
家に籠城してしまっているけど、笑

学校へ行かないことや
彼の将来のことはほぼ心配していない。

こうして不登校について
書いたり考えたり、夫婦でセミナーを
開いたりするのはやはり、

僕にとって息子の不登校の経験が
とても大きいものだったからだ。

自分の中で根こそぎ変わるものがあった。
その熱が身体の奥にいまだに残っている。
それが原動力になっている。

経験がギフトになるとき

誰もが何らか、思い込みや信条がある。
時にそれらに縛られ苦しむこともある。

でももがき苦しむ中で根本から向き合って、
そこから自由になることができた時、
その経験はギフトになる。

僕にとって息子の不登校はそうだった。

こういう言い方はもしかしたら今、
渦中にある人には冷たく響くかも知れない。

でも、
もがき苦しむ中で自分と向き合うのは、
振り返ってみれば必要な経験だった、
と思えることもあるかも知れない。

苦い物を味わったことのない人は、
甘い物がどういうものかわからない。

ドイツのことわざだそうです。

しみじみ、その通りだと思いませんか?

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。